どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2011年12月30日金曜日

2000年12月23日 「クリスマス強化週 初日のことなど」


今日は天皇誕生日。


僕にとってはフツーの土曜日でしたが今日からクリスマスの25日を除いて1月5日までは無休で植物の面倒をみることになります。


これは決してネガティブな意味ではなく、むしろ世間の喧騒をよそに静かで平和な植物園で植物の世話をしながら21世紀を迎えるというのはシアワセなことです。


今日は通常通りまだ薄暗い午前8時から温室で水をやって、廊下の掃き掃除をしたり、森の小道を歩きやすいように整備したり、排水溝にたまった落ち葉を取り除いたり、斧で薪をわったりして、少々早めの14時に仕事を終えました。


その足で市民プールでゆっくり泳いで、それからクリスマスショッピングのため街に繰り出しました。
とはいってもそんなに大袈裟な買物ではなく、単に夕食の食材を買いにいっただけなのですが。


マーケットにてムール貝が目に留まったので買ってしまいました。


1キロで3ポンド。


一人ではとても一度に食べられる量ではないためふたつに分けて今日はネギ、生クリーム、ニンニク、バターで軽く煮込んで、明日はシンプルに白ワイン蒸しにするつもりです。
楽しみ。


最近は毎週土曜日は朝7:30に近所で新聞を買って、パン屋でクロワッサンを買うというのが決まりになっています。


このパン屋でクロワッサンが焼きあがるのが決まって7:30なのでその焼きたてを狙って行くわけです。
さすがに毎日ですとカロリー過多なので週に1回のお楽しみにしています。


パン屋のおばさんも毎週辺りも暗いうちから新聞片手にクロワッサン2個を買っていく僕のことをすぐに覚えてくれて、最近は「おはよう」と挨拶すると黙ってクロワッサンを2個袋に入れてくれるようになりました。


土曜日の新聞というのはお値段が平日の2倍の60ペンスしますが、とても充実していて本紙、旅行、金融、週末、テレビガイド、小雑誌などがついてきます。
これを一週間かけてノンビリ読むと丁度良いのです。


植物園の友人達に聞くとクリスマスは基本的には自宅で家族とノンビリ過ごすのだそうですが、だいたいテレビでクリスマス特番を見ながらゴロゴロするのが常だとのこと。


日本で紅白歌合戦を見たり、駅伝、サッカー、かくし芸などの特番を見ながらゴロゴロするのと変わらないということのようです。


新聞の付録のテレビガイドを見るととにかく映画が多いのに気付きます。
おもだったところで「LAコンフィデンシャル」「インディペンデンスデイ」「101匹わんちゃん」「タイタニック」「ダイヤルMを回せ」「007三ダーボール作戦」「フェイスオフ」「サイコ」と目白押しで、皆さんこういったテレビを見ながら七面鳥やクリスマスプディングを食べて大きいカラダをさらに大きくさせる計画なのだなと想像します。


僕もテレビガイドに赤ペンでマークをして準備に余念がありませんが。


明日はクリスマスイブ。
ケンブリッジ大学のキングスカレッジは教会音楽がととても素晴らしいと聞きます。


なかなか難しいとは思うのですが、せっかく近所ですのでダメもとで教会に行ってクリスマスキャロルが聴けないものか試してみようと思います。

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