新学期です。
興奮していたためか、6時過ぎには目が覚めてしまい、ネコにエサをやり紅茶をすすりつつゆったりとした幕開けです。
これからの一ヶ月間は「導入期間」といって、コピー機をどうやって使うか、どうやってそれぞれの建物に入るか、などの基本的な説明やIDカードを作ったり、広大な植物園内の各施設の説明などにあてがわれ、いわゆる「ソフト・ランディング」です。
ソフトとはいっても今日(火曜日)はいきなり「土壌学」の講義があり、約2ヶ月遊びまくった脳ミソには刺激が強すぎました。
今年のメンバーは合計13人。
ドイツ、スペイン、韓国、日本、そしてイギリスと国籍もマチマチなら、男女比は7:6とほぼ半々。
加えて言えばゲイもいます。
僕ではありませんので念のため。
年代も下は19歳から上は39歳(僕は上から2番目)とバラエティに富んでいます。
経歴もそれぞれで、韓国人の女の子は流暢な(ほとんどネイティブ)日本語を話すので聞いたら東大の大学院と米ハーバードで建築のマスターを取ったのだとか。
恐れ入りました。
キュー・ガーデンに携わるにはウェッブサイトを見てもらえれば分かるかと思いますが、インターンシップなど様々な方法があるのですが、このキュー・ディプロマは扱いが別格なのです。
キューの中にある「園芸学校校舎」には歴代の生徒の写真が年代ごとに飾られ、細かく見るとケンブリッジ大学の植物園の総責任者や温室の責任者などの妙に若い写真も見つけることができます。
因みに僕は41期生になります。
初日は写真撮影の嵐で、ID用の写真、集合写真、そしてプレス用の写真と称してスコップなどを持ってわざとらしくポーズを決めたりました。
新聞や、雑誌などに今後載るそうで、かなり恥ずかしい内容になっています。
日本の新聞社も教えろというので「朝日」「毎日」「読売」「日経」「産経」を言っておいたので、ひょっとすると・・・。
今思えば「東スポ」と言えば良かったかなと後悔しています。
そして極めつけはBBC。
BBCは言うまでもなく英国の国営放送ですが、彼らは今年の6月からキューにへばりついて「キューの1年間」という番組を作成中だそうで、キューについて広く、植物、歴史、建物、イベントなどを取材していて、その一環として「キュー・ディプロマの生徒たち」というのも追っているのだそう。
初日の校長先生をはじめ主要なスタッフを交えたセレモニーからカメラクルーが入り、「こりゃエライことダ・・・」と固唾を飲み込むばかり。
今日は個人的にインタビューをさせてくれというので、引き受けたのはいいのですが、当然にしてエイゴですので、アガッテしまったことも加わって言いたいことの10分の1も言えず、後悔しっぱなしです。
アレがオンエアされて英国内に恥をさらすのかぁ・・・と思うと穴があったら入れて下さい!!という感じです。
そんな思わぬ展開をみせつつ、季節は夏から秋へと淡々と進んでいくのでありました・・・・。