7年間にわたる英国園芸留学がどのようなものだったのか。ブログもなかったあの頃。親しい友人あてに送っていたメールには生々しい当時の様子が記してありました。100%ノンフィクションのちょっと笑えて、ちょっと泣けるスバラシキ英国園芸ノススメ。 通常のブログとは異なり、当時の日付に基づいてありのまま公開しています。 リアルな英国園芸・英国生活の姿が浮き彫りになっている貴重な記録を今アナタにも。
どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか
ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。
7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。
当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。
「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。
7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。
当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。
「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。
2011年6月18日土曜日
2000年03月23日 「単位の話」
英国の電圧は240ボルト、日本のそれは100ボルト。
感電したらどうなるのか不安になる電圧の高さです。
思えばなんで同じ地球上にいくつもの電圧やら周波数やら単位なんてものが存在するのかイライラすることがあります。
こちらに来るについて電気屋で一番小型の変圧器を8000円ほどで購入してきました。
音楽くらいは聴きたいと思い7000円ほどのCDラジカセを日本から買ってきて、帰国するときにはこちらに置いて帰る計画でした。
でも捨てて帰るラジカセとそれを聞くための変圧器がほぼ同等価格というのは、実にやるせないものがあります。
思えば僕がインドに住んでいたときの変圧器は大きさがレンガ2~3個分、重さが漬物石のような大袈裟なものでしたので、確実にテクノロジーは進化しているのでしょうが。
単位もまた然りで、こちらの本屋でラグビー雑誌を立ち読みしていて選手の身長、体重がでていると「どんだけ大きいんだ、コイツは?!」と興味をもって見るのですが、身長はフィート、体重はストーン(1 stone = 14 pound)で表示してあり全く見当がつきません。
ストーンってその昔天秤ばかりに石をのせて計っていたのだろうと想像しますが、今は石器時代じゃあないんですから勘弁して欲しいものです。
学校などではメートル表記を採用としているらしいと聞いたことがありますが、実際に生活していると混沌としていてバラバラ、マチマチで本当に不便です。
学校で「この木の高さは何フィート」「穴を何インチ掘る」「何ヤード線をひく」などと頻繁に使うので少しは慣れてきましたが。
通貨も「Bank of England」「Bank of Scotland」がそれぞれポンドを発行していて一応兌換性はあるものの、お隣のアイルランドのポンドは使えません。
車のスピードメーターも大きい数字でマイル表示、その横に小さくキロ表示がしてあるという中途半端さ。
「学校の成績はほとんどが甲で4が少し、Cはまぁなかったねぇ」「あれあんたの靴大きいね、何文?おれは42インチだぁ」みたいな感じでしょうか。
英国生まれのスポーツであるゴルフもヤードでプレイしていて、一旦グリーンにのると「残り3メートルのパット」などといきなりヤードからメートルになっちゃうのか不思議です。
電気コンセントのプラグの形も日本と違って3つ穴で、しかもプラグが大袈裟にデカいのです。
電圧がそれだけ大きいからでしょうか。
今世界はいかにモノを小さくするかということで技術を競っていると思っていたのですが、本体を折角小さくしても、プラグがこれじゃ全てブチ壊しという気がします。
ある意味いまだに重厚長大を貫くそのさまはあっぱれなお国柄ともとれますが。
そんな文句をいっていても世の中が自分の都合の良いように変わるとも思われず、まずはこのカオスに慣れることかと思っています。
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