どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2011年7月10日日曜日

2000年06月22日 「夏至」


御無沙汰しております。お元気ですか。

昨日ようやく試験が終わりました。

合計8科目、4日間の試験でした。
毎度のことながら、試験そのものに対する準備に加えて設問を理解する準備、それを英語で表現する準備もしないと対応できないためドッと疲れました。

「×××について定義せよ」などというのは丸覚えするしかなくて、何度も何度も繰り返し紙に書いてカラダで覚えました。
あまりに覚えがよくないので、書いた紙を食ったろかと切羽詰ったものです。

ここ一ヶ月はレポートと試験勉強におわれほとんど寮から出ることがなかったので、この週末は久し振りにヨークの街の空気を吸ってこようかと思っています。

試験一週間前より「禁酒」を敢行していたため、試験から解放された昨日はクラスの友人3人と夕方5時から夜12時までパブに繰り出して浴びるほど飲みました。

その内の一人であるロブ君は酔って寮にもどると普段寮の若いやつらが深夜まで騒いでなかなか寝付けなかったので「今日はオカエシだ!」といって寮の廊下を大きな足音をたてて徘徊し、挙句にイスを廊下に投げつけてて日頃の鬱憤を晴らしていました。

学校は7月7日までなのですが、試験が終わった今となっては授業はほとんどなくて2つのレポートとガーデンデザインの課題を描くという程度です。

6月30日にはひとりひとりに与えられた畑の最終評価がくだります。
まだ寒いころから温室にて種まきをして愛情を注いできた花たちもいよいよ最終評価を受けるのかと思うと感慨もひとしおです。

審査の日には畑の縁の芝を刈り込み、畑の雑草を取り除いてピッカピッカの状態にします。
評価は学校の先生はもちろんですが外部からも審査員を招いてのビッグイベントになるとのこと。

花部門、野菜部門のふたつに分かれてそれぞれの部門で1~3位の賞が設けられていて、特に優勝となるとこちらの履歴書に書くだけの価値があるのだそう。
実は花部門にはかなり自信があって優勝を狙っております。

昨日6月22日は夏至で日没は21:30ころだったでしょうか。
夕食後にも畑仕事ができてとてもいい季節です。

花もこれからがベストシーズンですので学校が全て終ったらいろいろ見てまわろうと思っています。

一方で今日からまた冬に向けて日が短くなっていくのだなぁと思うと切なくもあります。
ともあれ無事に試験を終えてコースも終わりに近づき元気にやっておりますことを御報告申し上げます。

0 件のコメント:

コメントを投稿