どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2011年5月2日月曜日

1999年12月6日 「年末騒動」


こんにちは。御無沙汰していますがお元気ですか?
暮れで随分お忙しいのではと思います。

ちょっと御無沙汰しておりましたのは、我がパソコンがウイルス感染してしまいすったもんだしていたからです。

ある日友人からきたメールを開けてみると文章はなく添付ファイルだけでした。
彼はよく添付ファイルを送ってくるので、さして疑いもせずうかつにもそれを開けてしまいました。

すると花火の画像がパパーンと出てきただけで何もなく大して気にも留めませんでした。

しかし問題はこのあとで、この花火画像がメールを介して各方面に拡散していったのです。
他の友人から「キレイな花火ありがとうございました」というメールがきたりして、オカシイなと思っていたところ、別の友人から「君のパソコンはウイルス感染しているよ」との知らせがあり大パニックとなりました。

それは「happy 99」というシロモノで、学校のパソコン指導をしている先生に相談したところ、彼は落ち着き払ってインターネットで happy 99 を検索して駆除法をプリントして「ホレっ」とくれました。

しかし当然ながら全て英語で書いてあり「DOSモードにして・・・」「失敗しないよう注意して・・・」などとフクザツなことが書いてあるのを見てビビッてしまいました。

このパソコンは自分の生命線ですので失敗は命取り。
その先生を拝み倒して駆除をしてもらいました。

「ウイルス?そんなのはオレには無関係サ」なんて他人事だと思っていたのに大騒ぎでした。

そんな騒ぎをよそに本格的な冬の到来です。
昨日、一昨日とたてつづけに小雪が舞って骨身にしみる寒さです。

こちらの暖房はセントラルヒーティングといってどこかで大量にお湯を沸かして、それが各部屋をパイプでめぐってラジエーターが部屋を暖める仕組みです。
グオーッとは暖かくなりませんが、ポワーンとほんのり暖かいという感じでしょうか。

そしていまだに築100年以上の家が平気で建っていますので暖炉も暖房の代表的手段です。
週末は寮の食堂が休みのためパブに行くのですが、そこではパチパチ、メラメラと暖炉が音を立てていました。
これがかなり熱くて思わずTシャツ一枚になったほど。

パブからの帰り道、学校にある牛小屋の横を通ったらこの前生まれたばかりの子牛たちがワラにうずもれて寝ていました。
かなり寒そうでした。

学校は12月18日まで。そして約3週間のクリスマス休暇に突入です。

ヨークの街は普段は静かでピースフルなのですが、最近はクリスマスの買出しなのでしょう、「おおっ東京チック!!」というくらいに人が繰り出しています。
節約のためスーパーでよく買物をしますが、そこでも「そんなに買ってどうするの?どこにしまうの?」というくらい買い込んでいます。
かなり大きな手押しの買物カートに溢れんばかりの山盛りで「何人家族かな」「冷蔵庫はいくつあるのかな」「何日分なのかな」などとレジで前にならんだオバサンのカートを見ながら想像しました。

学校もあと2週間のため、宿題、レポート、試験とてんこ盛りで随分忙しくなってきました。とりあえず残り2週間、歯を食いしばってガンバリます。

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