どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2013年7月31日水曜日

2002年12月23日 「クリスマス」



金曜日にて学校は終了し、めでたく2週間のクリスマス休暇に突入しました。

街はクリスマスで浮かれ、プレゼントを買う人、食料を買う人、食事をする人などでごったがえし年間を通じで一番活気に溢れている気がします。

金曜日は僕も街に繰り出し、映画「ロード・オブ・ザ・リングス」を見て、ついでにブラブラしてクリスマス気分を味わってきました。
(あまのじゃくなので、ハリーポッターは絶対に見ないと決めております)

めでたいこと。

それは冬至が過ぎ、これからは日が徐々に長くなる方向に向かうことです。

日の出08:30、日の入15:40と7時間少々の日照時間でした。
これが更に北、シェトランド諸島に至っては日の出09:08、日の入14:58だったそうで、これは憂鬱な気分になります。

土曜日にはケンブリッジからビル君そしてその友人のスコットとその彼女アンの3人が遊びに来てくれ、久々にとことん飲みました。

彼らが到着したのは14時頃で、着くやいなや、荷物を僕の部屋に置き、「さあ、パブに行こう。オススメに連れて行ってくれ」といわれ、14時からパブが閉店する23時過ぎまで、はしごを計4軒、ビールを計11パイント(1パイント=0.57リットル)を飲み、仕上げに深夜営業のインド料理を食べ、自宅に戻ったのは深夜1時を回っていました。

僕は3軒目でかなりツラくなり、トイレで3回も吐いてしまいましたが、それでもメゲずに飲みつづけ、このツアーを成し遂げました。
ビルも珍しく、「きた」ようで、視点が定まらず、寄り目でフラフラしていました。

スコットは身長190センチ体重110キロ程の巨漢で、あまり堪えていない様子で、終始楽しげに飲み続け、その彼女も僕らと全く同じペースで飲み、顔色一つ変え ずニコニコしていたのには「底力」の違いを見せつけられた感じで、おそるべしっ、この巨漢カップル!!といった感じでした。

(因みにアンも170センチくらいで体重は僕よりあると思います)

自宅に戻り、スコットとアンはリビングの床に、ビルは僕の部屋の床に、それぞれ寝袋に包まり、眠りました。

この寝袋持参型のお泊りは、こちらではもはや常識化しているようで、女性のアンも いるから宿でも取ったほうが良いのか?というのは全くの杞憂で、ちゃっちゃっと服を脱ぎ寝袋に滑り込み、僕が大丈夫かしらん、と様子を伺いに行ったときには寝る体制万全でした。

かく言う僕もクリスマス・イブから元旦までは「寝袋」を抱えてケンブリッジの友人宅を泊まり歩く予定です。

「寝袋」、必需品と申せましょう。

他の3人の同居人たちも帰省し、今晩からは僕の城と化し、見たいTV番組を気兼ねなくノンビリと見ることができそうです。

TVは日本の正月ほどではないにせよ、通常とは異なる編成で、映画主体に特番が組まれており、独りでもあまり淋し思いをしなくても良いようになっております。

独りの「城」といえば!

今晩、明晩と、「奥飛騨温泉につかる」予定です。

これは温存していた「カネボウ 薬用入浴剤 旅の宿 にごり湯 奥飛騨」を使って存分に温泉気分を味わおうという壮大な計画。
普段はバス・トイレと同じ場所にあるため長湯などはナカナカしづらいのに加え、やはり何処か気を使うものですが、今回は誰もいないわけで、まさに「心底リラックス」するにはもってこいの大チャンスです。

「うーーっ」とか「あーーっ」とかせいぜい声をあげながら長湯をするつもりです。

今日は飲む気になれませんが(さすがに二日酔です)、明日であれば風呂につかりながらビールでも飲んじゃったりして、と楽しみは尽きません。

そんなクリスマス直前の模様をヨークからお伝えいたしました。

2013年7月10日水曜日

お知らせ&お詫び


現在、英国に出張しております。
今回は約1ヶ月と期間も長く、その間「スバラシキ英国園芸ノススメ」のアップができない状態です。

充電したのち再開いたしますので、いましばらくお待ちください。
ご迷惑をお掛けしますが何卒よろしくお願いいたします。

2013年6月21日金曜日

2002年12月15日 「ツイていない話」


試験が終わったから、という訳ではないのですがちょっと「書く」モードになっています。

ツイていない話。

こちらでは車の盗難(車両そのもの、車上荒し共々)が多いため、防衛策を各々が講じている様子。

一番一般的なのが「ハンドル・ロック」でハンドルにゴッツイつっかえ棒を通して鍵を掛けるというもの。

これには色んな形があるようで、ハンドルに鉄棒を通す一般的なものに加え、ハンドルごと大きな鉄の円盤で覆いハンドルを握れなくするもの、ギアとサイドブレーキを鉄棒で繋ぎ鍵を掛けるものなどマチマチです。

ハンドルを鉄の円盤で覆うのを最初に見たときにはその大袈裟さに、ひとり込み上げる笑いを禁じえなかったものです。

更に日本では駐車違反の際に最近見かけるようになったクランプ(タイヤに鉄の足かせをはめるもの)を自ら施す人もいます。

何もそこまでやらなくても・・・、と思う反面、そこまでやらないとダメなの?と不安になります。

造園業者や各種工事の作業車には工具が乗っているためコレを狙う輩も多いようで(工具をすぐにどこかに売っぱらうのでしょう)、そういったバンには通常の鍵に加え、外側に溶接した金具に南京錠を掛けていたりします。

僕も一番一般的なハンドルロックを施しています。

車上荒しで一番多いのが「カーステレオ」のようで、大きく分けて2つの防衛策があるようです。

①カーステレオの操作パネルだけがパコッと外れて持ち歩けるようになっている。

つまり駐車の度に自分の車のカーステレオを持ち歩くというもの。日本でこんなのは見たことも聞いたことも無かったので、初めてこれをみたときは感心するやら、あきれるやらでした。

②カーステレオを誤操作すると1000ボルトの高電圧が流れ撃退するというもの。

コレはウソです。

ホントの②は
②4桁の暗証番号を打ち込むようになっている。

これは普段必要ないのですが、仮に車上荒しがカーステレオを車から引き抜いた場合、一旦カーステレオに対してすべての電源供給はストップしますね、これで再度電源を入れたときに4桁の暗証番号を入れるというもの。

さて前置きが長くなりました。

先日、学校から颯爽と車で帰ろうとしたとこと、ウンともスンともいいません。

スモールランプをつけっぱなしにしたため、バッテリーがあがってしまった為と判明。

慌てずにAA(日本のJAFみたいなもの)に電話をして問題は速やかに解決されました。

しかし!!ここで問題が起きました。

バッテリーがあがって、一旦電源がストップしたカーステレオは「4桁の番号を入れたしっ」と生意気に点滅しています。



僕はこの車を中古車屋から買いましたが、そんな番号は聞いていません。

中古車屋のオヤジに電話をかけて聞くも知らぬとのこと。

後日「フォード」の工場に行って聞くと、番号は調査出来るが費用は「16ポンド」とのこと。

加えて、トランクの鍵が硬くなり、「硬いなー」と思っているうちに更に硬さを増し、ついには自分の鍵ではトランクが開かなくなってしまっていたので、コレも修理した場合幾ら掛かるのか聞いたところ最低65ポンドは掛かるとのこと。

ステレオが聞けなくても、トランクが開かなくても、「車は走る」わけですので、悩んだ結果現在は問題を放置したままとなっています。

しかし、自分の車の自分のカーステレオなのに、「ご主人様に対してその態度は何だっ!!」とカーステレオ君に怒鳴ってみても虚しいばかり。

スモールランプのつけっ放しはイカンですが、これも通常であれば「ライト点灯状態で鍵を抜くとピーーッと警告音が鳴る」のですが、気紛れな奴で鳴ったり、鳴らなかったりするのです。

この一大事には無言でご主人様が授業に繰り出すのを見守ってくれたという訳です。

ちぇっ。


2013年6月10日月曜日

2002年12月14日 「師走模様」


今日ひとつ試験がありました。そしてそれを終え今安らぎに浸っているところです。

そう、最近はもっぱら学業に専念する毎日でした。

今日の試験は「Plant Science」という科目で、内容としては植物の構造、受粉のメカニズム、各細胞の働きなど細かにやるのですが、これらは植物園にいた際に細切れに学んだことで、それが今回授業を通じて「体系化」されていくのが楽しくて、楽しみにしている授業です。

「おおっ、アレはこれと結びつくのか。ナルホドっ!!」とこれまでの細切れの知識がひとつに繋がっていく喜びというのがあります。

しかし、試験となると事情は少々異なります。
点を取って結果をださにゃぁなりませんから。

当然にして全てが英語ですので、「花弁」「雄弁」「葉身」「托葉」「葉柄」「単葉」「主脈」「側脈」「頂小葉」「互生」「対生」「輪生」「頭状花序」「散形花序」「総状花序」「穂状花序」「集散花序」「円錐花序」「散房花序」「尾状花序」「雌雄異株」「虫媒花」「両性花」「鋸歯」「花冠」「奇数羽状複葉」・・・・といった日本語でも「?」なことを英語で覚えねばならず、これはチト大変です。

とは言ってもそもそも日本語でこういったことを知らないので、訳すことは無駄と悟り、これはこのまま憶えるようにしています。

上記の用語は日本の本を参考にしましたが「なるほどー、こう言うのかぁ・・・」とビックリあーんど溜息です。

まあ、そんな訳で学生らしく勉学にエネルギーを注いでおります。

最近の自分としてのグレートなニュースとしては「鍋を買った」でしょうか。

これまで自分の愛用していた鍋は直径が18センチ位のテフロン加工がしてあるフツーの鍋でした。

これでトンカツも揚げれば、ご飯も炊く、さらにチリ・コン・カルネも作る・・・と大活躍の必需品でした。

しかし、安物だけに最近は底のテフロンが剥がれて料理に混ざり、思わぬ隠し味を演出するようになり、これはイカンと思い切って鍋を新調することにしました。

また同様の鍋を買ったのでは、近々にまた底が剥がれてまた買い換え・・・となる気がして(コレを安物買いのゼニ失いとでも表現するのでしょうか)、今回は奮発して「おフランス製」のル・クルーゼという鍋を購入いたしました。



これは鋳物ホーローの鍋で、恐ろしく重たく持っているだけで筋肉トレーニングとなるようなシロモノですが、その分熱伝導に優れなんでも美味しく出来るのだとか。

この鍋の優れているもうひとつの点は、フタはそのままフライパンとして使える、ということです。

せいぜい18センチですから、たいしたことは出来ませんが、しかしそれは親子丼やカツ丼を作るにはピッタリのサイズ。

週末恒例のパンケーキも小ぶりの奴がバンバン焼けてしまいます。

思わず頬ずりしたくなる愛おしさです。

今日は「麻婆豆腐丼」を作って食べました。

この前、リーズというヨークから40キロくらい離れた大都市を散策した折に発見した「東洋食材店」で豆腐と豆板醤を購入して、この機会を伺っておりました。

そして以前、妹がこちらに来た際に持ってきた雑誌「オレンジページ 3/2号 男の大好きごはん」の25ページにあるこの麻婆豆腐丼を参考に自分なりにヒネリを加えながら作ってみたという訳。

「豆板醤のピリリとした辛味がクセになりそう。温かいご飯たっぷりかけてめしあがれ。」の宣伝文句通りにたっぷりと食べました。

因みに、たっぷり作りすぎ、とても独りで一晩で消費しきれず、クセになろうがなるまいが、明日の晩も「たっぷり」の麻婆豆腐丼です。

東京でも雪が降り、暮れらしく寒くなってきたことと思います。

当地も、毎年申し上げているように12月21日の冬至に向け日照時間が大変短くなってきております。

日の出08:18、日の入15:49とか言ってますので、これで天気が悪いとなればお天道様を拝めるのは一日の内数分程度といったところでしょうか。

学校は12月19日で終わり、それから約2週間の休暇です。

「クリスマスをいかに過ごすか」

これは毎年の大命題です。

基本的にイギリス人はクリスマスは家族でノンビリと過ごすということになっていますので、家族のいない僕としては独りで過ごすというのが自明の理ではありますが、有難いことに、「クリスマスはどうするの?よければウチにおいでよ」とアチコチから声を掛けてもらい、幸いなことに独りで過ごすことにはならなさそうです。

クリスマス頃からケンブリッジに下り(ケンブリッジはヨークからすると大分南にあります)、毎年恒例となったビル君の実家を皮切りに、寝袋を抱えてアチコチを泊まり歩いて、大晦日は植物園でこれも恒例となった焚き火をして年を越す予定です。

そんな暮れ模様です。

お忙しいでしょうが、どうぞ風邪などひかれずにお元気で。


2013年5月27日月曜日

2002年11月13日 「ヨークより」


現在11月12日、午後1時半。
自室にて紅茶を飲みつつこれをしたためています。

当初の予定では日曜日の13:00に成田を発つ予定でしたが、急遽搭乗予定の飛行機が「キャンセル」になり成田に一泊し、昨晩ヨークに戻りました。(成田発ルフトハンザ、ミュンヘン経由マンチェスター行き)

13時の飛行機に乗るために日曜日は8時に自宅を出発し、チェックイン後は「最後の寿司&ビール」にて有終の美をキメ、あとは帰るのみという段で「機体整備のために出発が遅れます」というアナウンスが入り、まもなく「本日の便は欠航いたします」とアッサリとキャンセルになってしまいました。

イギリスの電車などではよくあることで、慣れてしまったためか「フーン」という程度でしたが、乗客のなかには「どないしてくれるんやっ!」と大騒ぎする輩も。

いくらわめいたからって飛行機は飛びませんですヨ。

それでもどうしても、という人がいて、耳をそばだてていると
「一旦シンガポールに飛んでもらいます」(フムフム)
「そしてフランクフルト行きに乗ってもらいます」(ナルホド)
「さらにフランクフルトでミュンヘン行きに乗り換える方法が考えられますが」(ホホー)
「総飛行時間は約27時間となります」(シェーッ!!)

飛ばない理由は「オイル漏れ」だそうで、部品は日本に無く、香港から取り寄せるケース、フランクフルトから取り寄せるケースで、いずれにしても日曜日出発は絶望的となり空港で事態収拾となるまでの約7時間足止めをくったのでした。

まあ、オイル漏れが整備中に見つかってヨカッタと。

これが北極圏を飛んでる最中でしたらちょっとタイヘンなことになります。

特に急ぐ理由も見当たらないので、配られた「1000円のミール券」でカレーを食べボーっとしておりました。

音楽でも聴いて暇をつぶそうにも、仮眠して体力を温存しようにも「重大アナウンス」を聞き逃してはなりませんので、ボーっとするしかありません。

アッ、ここぞとばかり売店の雑誌を片っ端から立ち読みしまくりましたね。

そして、ようやく手配されたホテルに移動するにも、出国手続きを済ませ、ビル君あてのタバコのお土産を免税で買っていた僕は、「出国取消し手続き」「免税品の一時預かり」などをし、ホテルについたのは18時近かったです。

この時のパスポートのスタンプは良い記念になるのでは。

だってなかなかあることじゃあないでしょうから。

翌朝8時発というフライトスケジュールのようで、朝6時にホテル発との連絡があり、最後の夜を夕食券で刺身・天ぷらの和食を食べ(ご飯も3杯おかわり)、ちびまるこちゃん、サザエさんなどの日曜日の番組を堪能し(今回帰国期間中はあまりの忙しさでTVはほとんど見ていませんでしたので)、浴槽にバッチリとお湯をはり、湯船に漬かり、湯上りに「サッポロビール」を飲み気分よく寝たのでした。

帰りの飛行機では食事と食事の間にお腹が減った人のために、ギャレーには「おむすび」などの軽食があるのですが、これを3つほどガメてきて、ヨークの自宅についたのが20時過ぎで疲れ果てていたので、このおにぎりとインスタント味噌汁で今回の帰国プロジェクトを締めくくったのでした。

成田~ミュンヘンが11時間40分、ミュンヘン~マンチェスターが2時間、マンチェスター~ヨーク(電車)が1時間50分、ミュンヘンでの乗り換え待ち時間が2時間半。

成田を飛び立ったのが日本時間の08:00.ヨークの家に着いたのが20:00.現在日本と英国の時差が9時間ですので、総所要時間21時間ですか・・・。

もうしばらくイイです。

今朝のヨークは小雨がまじり相変わらず肌寒い感じです。

パンも牛乳もタマゴも切らしていたので、買い物に出ると2週間前にはあった筈の落葉樹の葉がほとんど落ちてしまっていて、とんでもなく長い期間日本にいたのでは?と錯覚するほどです。

サマータイムも不在期間中に終わり、一時間進んだ時計を戻したりして現実へと戻っていきます。

今回の帰国は当初計画以上にやることが多くなり、結果皆さんにお会いする時間すら捻出できない不本意な帰国となってしまいました・・・。

申し訳ありませんでした。

今回の帰国は以前お知らせしたかと思いますが、
①祖父の三回忌
②世田谷の自宅、退去の為の荷造り
③ジョンの世話
がメインで、特に予想以上に②が最後の最後まで難航し、二進も三進もいかなくなってしまいました。

③も詳細は追ってお知らせしますが、タイミング的には「ズラして欲しかった・・・」というのが偽らざるところです。

もうちょっと「くつろぎ帰国」がしたいと切に思っており、また近々そういう機会を作って帰ろうと思っていますので、そのときにはまたよろしくお願いします。


2013年5月16日木曜日

2002年10月12日 「日本」


今週あたりからかなり寒くなってきました。

もはや暖房なくしてはツライ感じです。

日照時間もグングンと短くなり、長くて鬱陶しい冬はもうすぐそこといった風情です。

日本はこれからしばらくは1年で一番過ごしやすい季節でしょうか。

紅葉が美しく、食べ物も美味しい・・・・。

そんな良い季節を遠くから羨ましがるもなんなので、チョット帰ることにしました。

具体的には10月27日から11月10日までの2週間です。

とはいっても「祖父の三回忌」「家庭の事情」が主な目的で、2週間完全休暇というよりは忙しい毎日になりそうですが、それでも久し振りの日本、今からコーフンしています。

しかも植物園のジョンが「お前が帰るなら、その機会を何故見逃せようか!」と彼も日本行きを決心した模様で、日程は多少違うのですが、それでも来日するようで、彼の面倒も少し見なければなりません。



都合があえば皆様にもお会いできればと思っています。

帰る前に締め切りの近いレポートを片付けて、と学生らしい態度で準備を進めております。

それでは、また。



2013年5月9日木曜日

2002年09月26日 「新生活のことなど」


気が付けば9月も残り少々。

引っ越してきてから3週間です。
3週間で良いこと、悪いこと、色々見えてきました。

まず新居については、満足度70%でしょうか。

ほぼ大筋では気に入っているものの(既にセントラル・ヒーティングが稼動し、とても良いカンジです)若干の不満があります。

大きくは2つで、まず第一は「気を遣うこと」です。

他に3人の英国人と同居しているのですが、自分の部屋以外でかなり気を遣うことがあります。

ケンブリッジでは狭く限られていながらもシャワー、トイレ以外はほぼ全ての設備が自分の部屋にあったので、何時、何を料理して、TVを見ながら食べようが、それは全く自由だったのですが、今度はキッチン、ダイニングが共同なので、他の3人と鉢合わせないように気を遣ったりする訳です。

TVがダイニングにあるので、誰かが大ボリュームでTVを見ている横で、黙々と食べなくてはならなかったり。

同居人は
①化学の博士課程(20代後半)
②史学の博士課程(50代半ば)
③法学の修士課程(20代後半)
と、かなりのインテリ揃いです。因みに全て男性。

問題は②のオジサンで、「自己中心的」「慇懃無礼的」「努力型勤勉家的」といった感じの御仁です。

初めて会ったのは、自分が夕食をダイニングで食べている時で、普通に初対面としての挨拶を交わし、そのままスッカリ話し込んでしまいました。

一応、「君は・・・についてどう思う?」と聞いてくるものの、真面目に答えていても全然人の話は聞いておらず、こちらが話し終えるや、怒涛の如く話しを延々と続けます。

初対面だったので、「人が話してるのにモノを食うのも失礼かしらん」などと小心振りを発揮していたら、スッカリ料理は冷めて、食欲も失せておりました。

ある時は、うどんを作りダイニングで食べようとしたところ、そのオジサンがくだらないドラマを熱心に見ていたので、「つるつると音を立てて食べるのは英国ではマナー違反かしらん」などと、堂々とつるつるすればいいものを、これまた小心振りを発揮し、むぐむぐとうどんを食べた日には味も素っ気もございませんでした。

だったら自分の部屋で食えばいじゃぁないか、という声も聞こえそうですが、何となくそれは「負け」という気がして、食事はあくまでもダイニングでとこだわりがあった訳です。

が。
今は勝ちも負けもなく、気がねなく美味しく食べたいじゃぁないの、ともっぱら自分の部屋で食事をするようになりました。

そして開き直りというか、もっと大胆にというか、料理したいときに食べたいモノを好きなようにと発想を変えました。

ええ、これからはうどんだろうが、そばだろうが「つるつるっー」と食べますよ。 

思うに彼らはそんなことイチイチ気にしちゃあいないのです。
気の遣い損ってところです。

食べてる間に話しかけられても②のオジサンの場合であれば「フンフン」と相槌を打つに留め、議論の類は一切パスしますよ。

ハッハッ。

パンケーキ(日本ではホットケーキ)が好きで、ケンブリッジにいたときも毎週日曜日の朝はパンケーキの日と決めていましたが、こちらヨークに来てヨカッタこととして、「パンケーキが美味しくなった」という事が、驚きの事実として挙げられます。

これまでは、粉を卵と牛乳で溶く時に大型のスプーンでぜーぜー言いながら攪拌していたのですが、この共同キッチンに「泡立て器」を発見し、早速使ってみたところ、ダマにならず完璧に粉・卵・牛乳がまさに三位一体に混ぜ合わさるためか、気のせいではなく確実にお味がアップしてしまい、ビックリです。

不満その2は、隣人関係でしょうか。

現在車を所有し、それは家の前の通り(道路幅、車3台分。

すなわち両側に駐車し、あと車がやっと通れる幅)に停めて良いということになっているのですが、いざ車を停めてみるとその前の家のオジサンが出てきて「ここへは停めてはならん、娘がくるのだ」とスゴイ恐い顔をして言ってきます。

「そんな公道なんだから空いていれば停めたモン勝ちでしょうが」と思いつつも、来た早々に摩擦を生じるのもイヤなので、チッと思いつつも満面の笑顔で「オッケー、ノー・プロブレムよ」と車を動かすようにしています。

どうやら駐車スペースを巡っては、下宿人と住人との間でこれまでも色々あったようで、それは事前に思いもよらなかったことです。



家探しの時はなにせ、カビがはえず、暖かい部屋、しか頭になかったですから。

肝心の学校は。

実はそもそも戻る予定だったコースよりも更に一つランクを上げちゃぁどうだ、と担任から言われ、そうすることにしました。

そもそも戻る予定だったコースは1年目に取っていたものよりも当然難度は高いのですが、言われてカリキュラムをヨクヨク見てみると、とても簡単に見え、僭越ながら、「知らず知らずの内にパワーアップしていたのかっ、オレはっ」と少々嬉しくなりました。ホントかな?

コースを変更した結果、当初よりも学校の始る日が1週間延びたため、先週の金曜日から3日間、美しい海岸線で知られる西ウエールズに気分転換に行って来ました。

珍しく3日間とも天気に恵まれ、青く輝く海を眺めつつ、サンドイッチを頬張り、新聞を読み、ビールを飲み、うたた寝をし・・・、とまあノンビリした休暇でした。

宿泊は貧乏学生ですので、金曜日は車の中で寝袋。

深夜1時過ぎにパトロール中の警官2人組に懐中電灯に照らされ職務質問を受ける羽目に。

ビックリ、というか当たり前か、話す前から「ケンブリッジから来たのか」と図星だったのは、サスガ警察と感心しましたね。

実はヨークからなんですけど、「ハァ、そうです」と答えておりました、

車の中は安いながらも寝心地最低だったため、土曜日はユース・ホステルへ。

ワタクシ、ユースホステル会員なので慣れたものです。

寝床を確保した後は御当地ビールを求めて繰出しのでした。

勉強してんのかっ!と言われそうですが、学校が本格始動するのが来週からで、そうなるとウンウンと唸りつつの1年間になるので、少しは良いか、と。


日本もそろそろ本格的秋の訪れでしょうか。

こちらも、日照時間が格段に短くなって来て、長く寒い冬の予感です。

あと1ヶ月もするとサマータイムが終了し、TV・ラジオなどからは「クリスマスまであと何日」などという話題が中心となります。

まずは無事に新生活をスタートしましたことを御報告申し上げます。

それでは、また。