ここ数日は積もるほどでもないながら毎日小雪が舞って底冷えのする日々です。
さて先日「TVライセンス」なるものを104ポンド払いました。
ここ英国ではテレビを所有するとテレビライセンス料を払わなければならず、払わないでいて摘発を受けると罰金1000ポンドが課せられるといわれています。
いわばNHKの聴視料のようなものですが、罰則をみるとそれよりももっと厳しいようです。
払わなくてもなんら問題なくテレビは見れるのですが、強力電波探知機を備えた摘発部隊に踏み込まれてしっぽをつかまれるという話も聞きます。
昨年9月にテレビを買ってから、およそ半年粘ってきたのですが、「今日にでも踏み込まれるのでは?」とか「テレビを売った店が摘発部隊と結託して顧客情報を流しているのでは?」などとハラハラ疑心暗鬼な日々を過ごしていました。
そして104ポンドのライセンス料を払うか、1000ポンドの罰金かと葛藤した挙句、ついに年貢を納めたというわけです。
TVライセンスの会社からは「払わないと違法です」「罰金は1000ポンドです」「月々たった9ポンドのことです」とやいのやいのと手紙がしつこく来て腰を上げざるをえなくなったという経緯もありますが。
郵便局で104ポンドを払ったときの気持ちというのはなんともやり切れないものがありました。
学割とかはないのですね。
自信を持っていえるのは104ポンドの元は取れないということです。
ライセンス料に元もなにもないですが、とにかくあまり面白い番組があるわけでもないのでテレビのスイッチを入れない日も多いのです。
もっぱらラジオ派でして、家事をしながらなど「ながら」にはやはりラジオです。
テレビはBBC1、BBC2、ITV、チャンネル4、チャンネル5の計5チャンネルのみ。
しいてよく見るのは金曜日にあるガーデニング番組と映画くらいでしょうか。
映画も結構不便な時間にあることが多いので鑑賞を断念することもしばしばです。
サッカーはうんざりするほど中継がありますが、僕にとって肝心なラグビーはそれほどでもありません。
現在行われている6カ国対抗ラグビーはイングランドがホームグラウンドであるトイッケナムで行うゲームは地上波では中継しないという決まりがあるらしく、SKYという衛生放送でのみ中継されます。
その場合は大型のスクリーンがあるパブに出向いて観戦するしか方法がありません。
サッカーにはほとんど興味がないのですが、それでも先日行われたローマ対リバプールにはかの中田選手がフル出場したのでテレビの前に鎮座して観戦しました。
こういったヨーロッパの大舞台で一流の活躍をするというのは「お若いのに素晴らしい!!」と感動しました。
特に後半キャプテンが退場したあとには中田がローマのキャプテンを努めたわけで彼の活躍に大いに興奮しました。
サッカーは日本のプロ野球ニュースのように試合があった夜にはダイジェスト解説番組があるのですが、その司会はかのゲーリー・リネカーです。
名古屋グランパスにも在籍していたこともある彼ですが、英国では国民的英雄です。
そんなスゴイ人が名古屋にいたとは・・・。
因みにゲーリーは日本的な発音であってこちらでは「ガリー」に近い発音をします。
最初ガリー、ガリーというので誰のことかと思っていました。
「ハンニバル」公開直前にはテレビで「羊たちの沈黙」を放送したりと抜かりのない部分もあります。
でも104ポンドも絶対に見ていないよなぁとちょっとムッとしながらテレビのスイッチを入れる今日この頃です。
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