あれよあれよと日が短くなって現在は日の出7:12、日の入16:17となりました。
12月21日の冬至に向けてさらに日は短くなっていきます。
こうなると植物園から家路につくころは暗くて、自転車に乗るときにはライトが不可欠となります。
この国の自転車事情というのも日本のそれとはかなり異なっていると感じます。
まず自転車の扱いと申しますか、立場はあくまでも自動車同様、車両だということが徹底されています。
よって自転車は車道をはしるのが原則で、車道には丁寧に自転車用のレーンがひいてある場合が多いです。
当たり前といってしまえばそれまでですが、皆さん信号もキッチリ守っています。
赤でも車が来なけりゃ行け行けとやっていた僕の感覚からすると皆とても優等生で、何もそこまでやらなくてもというくらいジッと青になるのを待っています。
信号を待つその人をよく見ると頭にはヘルメット、身体には蛍光反射テープのタスキをかけています。
これはどうやら任意のようですが、かなりの人がそんな格好をして自転車に乗っています。
自転車で左折、右折時にはキッチリと曲がりたい方向に腕をまっすぐ伸ばして方向指示します。
そして夜間にこの方向指示をより確実なものにするため、両手首に蛍光反射テープを巻いている人もいます。
夜間自転車の前方にはライト、後方には赤い尾灯をつけるのは義務であり、違反の場合は罰金があるらしく、例外なく皆ピカピカしています。
日本でよく見かける無灯火、二人乗りはまずこの国では見かけません。
郷に入れば郷にしたがえ。
そんなわけでいつしか僕も「ここは左ダッ」というときにはシャキーンと左手を水平に伸ばしアピールに努めるようになりました。
ほんのちょっとだけそこに見える郵便ポストまで歩道を自転車で逆走したときの「ナニ、この東洋人はまったく。危ないわねー。」という冷たくてスルドイ視線を忘れることができません。
ケンブリッジという街は英国内でもオックスフォードと並んで自転車で有名な街で、自転車屋の数も他の街に比べると圧倒的に多いですし、皆自転車で街を行き交っています。
それにはちょっとした理由があるのかなと想像します。
朝、夕の自動車による市内の渋滞が激しくてラッシュ時にはニッチモサッチもいかなくなるので、できる限り自転車をつかって渋滞を避けようとしているのではないかと。
そして学生の街ですのでコストの安い自転車がポピュラーなのではないかと思う次第です。
自転車の盗難も異常に多いようで、「そんな大袈裟な・・・」と呆れるほど頑丈な鍵をしている人をよく見かけます。
植物園の自転車好きの若手スタッフのマークは「この自転車はアルミフレームで10キロ切ってるのヨ。」と自慢していましたが、その鍵が3キロもあって何のための軽量化なのかと思うと笑ってしまいます。
余談ですが彼の自転車は前方に強力なライトを装備しており、そのライトのためのバッテリーが数キロあるという重さで、せっかくのアルミフレームが泣きます。
僕が現在乗っている自転車はヨークのクラスメイトがホレッとくれたものでボロボロのヨレヨレ自転車です。
サドルは裂け、あちこちに錆が浮き、油不足のためか「キーコキーコ」と神経にさわる音がしますが、僕はこれでちょうど良かったかなと思っています。
良い自転車を買ってもすぐに盗られてしまうのが関の山ですし、アパートの駐輪場は雨ざらしですから。
このボロを狙う輩はそうそういないと思われます。
そんなわけで無いと相当不便するケンブリッジ自転車事情についてお知らせしました。
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