どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2012年5月13日日曜日

2001年07月09日 「近況」




連日の猛暑と聞いておりますがお元気でしょうか?


年々その暑さの異常ぶりが増幅されているような気がして今後の地球の行く先が不安になったりもします。


日本のテレビでウインブルドンテニスの中継を見ていただければ分かるかと思いますが、こちらもようやく暑くなってきました。
とはいっても37度などと体温並みの暑さになることはまずないですが。


冷房は普段必要を感じることがないので、設備としてないというところがほとんどです。
とはいってもスーパーマーケットや気の利いたレストランなどには冷房があります。


じーっと冷気のそそぎだす元を見てみると「MITSUBISHI」「DAIKIN」といった名前がほとんどであって、この分野もメイド・イン・ジャパン強しという印象です。


わたしの最近の植物園でのいでたちとしては短パン、ティーシャツ、ブーツ(安全靴)といったところで足元だけは規定によって守られています。
これは足首まであるいわゆるハイカットのブーツで、それに合わせて靴下をくるぶしギリギリまで靴下を折って履いているのですが、そこにクッキリハッキリと日焼けラインが出来てしまいました。


ブーツをぬいで裸足にサンダルを履いてみるとあたかも靴下を履いているかのようです。
これでラケットでも持ってウロウロしたら「あの人テニスボーイね・・・」と熱い視線を集めること必至です。


さて植物園生活もあと少々で丸1年になります。
最近ちょっと良い知らせがありました。


ロンドンにキューガーデンという植物園があるのを御存知でしょうか?
正式にはRoyal Botanic Gardens Kew(英王立植物園キューガーデン)という世界で一番大きな植物園です。


植物コレクションの数、規模、どれをとっても世界一ではないでしょうか。
王立という仰々しい名前があらわすようにここが英国園芸の総本山と言えましょう。


個人的にこれまで2回見にいったことがありますが、丁寧にまわると一日では到底足りないスケールに圧倒されました。


そんな憧れの植物園ですが、来る8月に僅かな期間ですが研修をさせてくれることになりました。


当ケンブリッジ大学植物園とキューガーデンの間で研修生を交換しあおうという制度を構築しようとして上層部がいろいろ話し合った結果「では試しにちょっとやってみますか。」となったようで、当植物園からは有難いことに私が行くことになりました。


私にとってはちょっと信じ難い「イイ話」なので大興奮しております。


例えるなら「バレエを志して英国にきてロイヤルバレエ団でちょっと躍らせてもらえる」ようなものでしょうか。
当然「その他大勢役」で。


ある意味ではケンブリッジ大学植物園を代表して行くわけですので少々プレッシャーも感じます。


「エッ?!こんなことも知らないの?」などと言われないようにせねばと思いますが、今更どうなるものでもありません。
まぁ折角の機会ですので一人でも多くの人と知り合ってネットワークを広げることを目標に楽しめればと思っています。


それで楽しい報告が出来ればなによりです。


そんなわけで相変わらず元気に楽しくやっております。


暑い折、どうぞお身体をお大事に。

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