東京は夏日の記録だそうで、大変なことです。
さて今回は「イレズミ」のお話。
刺青は日本では伝統的に「ヤ○ザ」の証として認知されておりましたが、最近になって「タトゥー」などと横文字にして、渋谷のセンター街あたりで見掛ける「チーマー」(ってもういないのかな・・・)の肩口あたりに見掛けるようになりました。
若者の間ではファッションとして認識されたのでしょう。
英国には「ヤ○ザ」はいませんので、「イレズミ=危ない人」という認識は皆無で、ファッションとして定着しているように見受けられます。
かのベッカムも肩から腕からイレズミだらけです。
では、英国人はイレズミのデザインとして何を彫るか?
観察していると、幾何学模様、動植物などありますが、なんと言っても「漢字」が多いです。
それも「オイっ!意味分かってんのかっ!!」、「相当恥ずかしいゾ、それはっ!!」と諭したくなるケースが多いです。
漢字の構造、意味を分かってなくて、カタチだけ真似ている彫り物師が彫っている場合も多いのではないかと疑われるほどいい加
減な文字に出くわします。
かのベッカムの奥さん、ビクトリアはかつてのアイドルグループ「スパイスガール」の一員。
そのスパイスガールの元メンバーであるメラニーCという女性の肩には「女力」と彫ってあります。
まあ、いいっすけどね。
ヨークの学校付設のパブで飲んでいたときのこと。
話したこともない女の子が近づいてきて言いました。
「あなた中国人?日本人?」
「日本人だけど・・・」
「ちょっとお願いがあるんだけど。実はイレズミを彫ったんだけど、意味が分からなくて。ちょっと見てくれる?」
シャツの袖でもめくり上げて腕を見せるのかと思ったら、やおらズボンのチャックを下ろして内股のきわどいところをいきなり見せつけられました。
正直なところそれが何の字だったかは、それ以外の衝撃が強すぎてよく覚えていませんが、「スゲーなぁ、英国ヤングギャルは・・・」とたまげたことを覚えています。
それにしても消しゴムで簡単に消せる訳じゃないんだから、意味くらい100っぺん確認して彫れってーの、と説教しておけばよかったです。
そんな今回のイレズミ・エピソードの最後を飾るのは、この間のビアフェスティバルで見かけて、思わず怖いもの見たさで近づき接写した佳作。
ツルピカ頭の後頭部に、太陽のシンボル、その中心には「陽」とデカデカと彫ってあります。
なんか外人なんでサマになっている気がしますが、これが日本だったら皆振り返って腹を抱えて笑うよなーと思いました。
それにしても、ここまで近づくのが限界で、サッと撮ってサッと逃げました。
気づかれたら、ヤキを入れられそうなほど強面の御人でした。
念をおしておきますが、あくまでもこれは僕自身ではありませんので。
では、よいお盆をお過ごし下さい。