どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2014年12月23日火曜日

2004年05月15日 「浮沈」


日曜日、夜。

日本ではサザエさんやちびまる子ちゃんなどを見ながら、「そうかー明日からまた月曜日かぁ」などとスーツのズボンにアイロンなどをあてながら溜息のひとつでもついていたところです。

この週末は良く働きました。

土曜日は14:30~20:30まで。今日は09:00~12:00で一箇所、そして13:00~18:00まで別の場所で、2日間で計14時間。

疲れました。

確かに臨時収入にはなりますが、まあ哲学的に申しますと、これにはちょいとした訳があるのです。

庭仕事をしていると、それに没頭できて色んなことを忘れさせてくれます。

雑草取りも始めると、まさに夢中。

問 「忘れたいことがあんのか?」  答 「ハイ」

「なーんだぁタテバヤシのメール読んでるとなんかいつもバカやってて楽しそうじゃーん」って確かにそれは、努めて明るく振舞っているのであって、ワタクシも一人の人間として醜い(というか愚かな)部分を持っているのです。

それは何か?

うまくは言えないのですが、簡単に言うとクラスの人間関係となりましょうか。

授業期間に突入してかれこれ1ヵ月半。

朝から晩まで同じメンツで同じ教室でいると、だんだんストレスが溜まってくるわけです。

それは本当につまらない些細なことであってもだんだん蓄積され、しまいには耐えられない心境になってしまったりする訳です。

一人の人間の存在そのものが疎ましく感じたりします。

妬みであったり、怒りであったり、なんともネガティブな気分が自分を支配し、「なんだこんなことで」と思いつつも、コントロールを失いかけることが多くなりました。

正直にいうと今は毎日があまり面白くありません。

早くこの集中講義期間が終わらないか。

早くオレを外に解き放ってくれ、と願うばかりです。

明日からなんと一週間、泊りがけの研修に出掛けます。

「ウヘー、勘弁してくれぃ・・・」というの偽わざる心境です。

ま、言ってもしょうがないですが、たまにはネガティブな話もね。

「実はサー・・・」と酒でも飲みながら、フンフンと聞いてくれる人がいれば良いんですけどね。

大家も帰ってきましたよ。

お土産においしそうなフレンチワインを2本もらいました。

そして、またトイレの水洗に少々気を遣う日々に戻りました・・・。

季節も良くなりました。明るくいこー、と言い聞かせつつ。

少々へっこみのタテバヤシより

2014年12月11日木曜日

2004年05月15日 「大コーフン!」


前略

リッチモンドというのはキューの隣町。その近隣にはイングランドラグビーのメッカ「トウィッケナム」もあります。

今しがたリッチモンドにある例のリチャード・アッテンバラ邸の庭仕事を終えた後にリッチモンドにあるテスコというスーパーに寄って買物をしてレジに並んでおりましたら、僕の脇を大男が通り過ぎていきました。

見覚えのある顔。

それはイングランドラグビーの現キャプテン、ローレンス・デラーリオでした。

「おおおおっ!!!」と一人で興奮し、レジを済ませるやいなや彼の跡を追いました。

そしてスーパーから50メートルほど離れたところで発見。

ためらわずに「あのースミマセン。大ファンなんですけどサインください」というと193センチ109キロの巨漢は「いいッスよ」と気軽に応えてくれました。

慌ててリュックの中を探すもナントこんなときに限ってペンを持っていないことが判明。

「スミマセン、実は書くものがありません」というと、「オレはリッチモンドに住んでるからまた会うサ」と言って握手をして別れたのでした。

その手はゴツクてブアツクて、スゲー・・・と感動しました。

そんなこと言ってる一方で、「ケンカしたら勝てるかも。イヤ無理か。

でも一発くらいかまして逃げるってテもある・・・」などと大胆な夢想をしておりました。

庭仕事の帰りで自分の手はかなり汚れていましたが、今日は手を洗うのは控えようと思います。

良い一日でした。

以上