どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2011年7月24日日曜日

2000年07月13日 「禅問答」



畑についてもうちょっと。

以前自分の畑の花や野菜が愛おしくて根腐れするほど水をやってしまったという話をしたかと思いますが、
畑実習の主任先生が最近ボソッと

「みんな水を一生懸命やってるみたいだけど、オレならやらないな。
もともと野菜はナマケモノなのだ。
秋に畑に馬糞などを鋤き込んで土壌を改良しただろ。
アレによって畑の表面が乾いているように見えても実は数センチ下は潤っているのだ。
その潤いを求めて植物は根を広く深く広げてそれが逞しいニンジンになったりするのだ。
で、これ以上乾燥させては生育を妨げてしまうという、ここぞというタイミングで適量の水をやるものなのだ。」

と言うのを聞いて感心する一方、水をやりすぎた自分が恥ずかしく感じました。

「で、ここぞというタイミングはどうしたら分かるんでしょうか?」
と尋ねると
「それは自分でいろいろ考えて試すのだ。経験から学ぶのだ。」

となにやら坊主と和尚の会話のようでしたが、なにやら子育て、ペット飼育、植物栽培さらには恋愛などにも共通している人生の真理にも思えたのでした。

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