どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2014年12月11日木曜日

2004年05月15日 「大コーフン!」


前略

リッチモンドというのはキューの隣町。その近隣にはイングランドラグビーのメッカ「トウィッケナム」もあります。

今しがたリッチモンドにある例のリチャード・アッテンバラ邸の庭仕事を終えた後にリッチモンドにあるテスコというスーパーに寄って買物をしてレジに並んでおりましたら、僕の脇を大男が通り過ぎていきました。

見覚えのある顔。

それはイングランドラグビーの現キャプテン、ローレンス・デラーリオでした。

「おおおおっ!!!」と一人で興奮し、レジを済ませるやいなや彼の跡を追いました。

そしてスーパーから50メートルほど離れたところで発見。

ためらわずに「あのースミマセン。大ファンなんですけどサインください」というと193センチ109キロの巨漢は「いいッスよ」と気軽に応えてくれました。

慌ててリュックの中を探すもナントこんなときに限ってペンを持っていないことが判明。

「スミマセン、実は書くものがありません」というと、「オレはリッチモンドに住んでるからまた会うサ」と言って握手をして別れたのでした。

その手はゴツクてブアツクて、スゲー・・・と感動しました。

そんなこと言ってる一方で、「ケンカしたら勝てるかも。イヤ無理か。

でも一発くらいかまして逃げるってテもある・・・」などと大胆な夢想をしておりました。

庭仕事の帰りで自分の手はかなり汚れていましたが、今日は手を洗うのは控えようと思います。

良い一日でした。

以上
 

2014年11月19日水曜日

2004年05月04日 「プチ連休」



当地はゴールデンウィークというものはありませんが、本日月曜日はバンクホリデーといって3連休です。

先週は試験、レポートが集中し、かなり疲労したので「リフレッシュ」と「復習」に時間を割こうと「連休になすべきことアイティム」を紙に書き出したりしておりました。

まず復習は、普段大体こなしているものの、特定一科目だけ何となくやる気がおきずに放置してあり、試験直前になって慌てて「ウーム、こりゃキビシイー」と普段の行いを反省し、連休中に復習をしようと誓ったのでした。
(肝心のテストはもう先週済んでしまったのですけどね)

あとは
・例のリチャード・アッテンバラ氏の庭の手入れ
・友人担当の庭の手入れの手伝い
・我が家の芝刈り(大家の留守中頼まれている)
・学校の菜園
・庭探訪1
・庭探訪2
・友人の買物手伝い
・食料品など買出し
といったところが主なところで、あとは「リラックス」ということです。

しかし、神は試練をお与えくださいました。

天気が悪いのです。

いや悪かったと過去形で言うべきでしょう、もう月曜日の夜です
から。

「植木屋殺すにゃ刃物はいらぬ」などと申しますが、土曜と月曜が雨、または曇りの冴えない天気。

その代わり日曜日は「クソ」が付くくらいの好天。

結果的には、土曜日予定していた庭仕事はキャンセルし、友人が「デジカメ買うのに付き合ってくれ」というのに誘われ、半日以上彼女に付き合い、ついでに彼女の住んでいる学校の宿舎の洗濯機を借りて溜まっていた洗濯を済ませて帰ろうとした矢先、同じくその宿舎に住んでいるクラスメートから「今晩、カレー作るんだけど夕食食べていかない?」と誘われ、ホイホイとご馳走になり、そのままワインなど飲みながら夜な夜な話し込んだりして連休初日終了。

翌日は信じられないほどの快晴で学校の菜園に朝8時から午後3時過ぎまでおりました。

これは学校の実技科目のひとつで、植物園の一角に木製フェンスで囲まれた「一年生菜園」があり、そこで実際に野菜を育てて最終的に評価を受けるというもの。

育てる野菜は学校指定で決まっているものの、それだけではつまらないので、皆ちょっとだけ自分の好きな野菜やハーブを植えたりしています。

僕はお得意の「ニラ」「ネギ」「ダイコン」で、今からニラ尽くしの日々が楽しみです。

この「一年生菜園」はキューの名物となっており、かつ一般公開されている場所にあるので、来園者の中には毎年見るのを楽しみにしているという常連さんもいます。

その一般来園者との間は木製のフェンスで仕切ってあり、各々の畑には「顔写真、略歴、その他コメント」などが貼りだされます。

皆それを見ては「あなた日本からきたの」とか「そこに植えてあるのは何?」とか「うちでもタマネギ作ってるんだけどね、うまくいかなんだけど何でかしら」とかもうひっきりなしに色々聞かれます。

それはそれで有難いというか楽しいのですが、昨日の様に好天、連休となると来園者の数もハンパではなく、それに全部構っていると自分の仕事が全くはかどりません。

てなことで、あっという間に3時を過ぎ、「イカン、このままではせっかくの休みが・・・」と仕事を切り上げ、今度は2年生の友人の家の庭を見に。

これが庭探訪1です。

彼らはトムとグリンという2年生2人コンビでチズイックという隣町の豪邸に住み込んでいます。

家賃がなんと月1万円を切る安さ、しかも超がつく程の豪邸。

このからくりは、この邸宅の庭仕事をすることが条件になっているからです。

この庭は「ナショナル・ガーデンスキーム」といって年に一回一般に公開し、その入場料はチャリティーに寄付されるというもの。

彼ら二人はこの日の為に日々庭を手入れしているわけです。

そして先日がその一般公開日。

彼らの丹精こめて手入れした庭がどんなものなのか晴天のな
かサイクリングがてら見に行ってきました。

後で他にも見に来ていた2年生達とパブに繰り出し、「暗くなる前に帰らなくてはイカンのだ、きょうはっ!!」と使命感に駆られて帰宅したのは「芝刈り」の為。

現在、大家夫妻は一ヶ月以上フランスに行って不在なのですが、留守中の庭の芝刈りを頼まれているのです。

そして、彼らは火曜日に戻ってきます。

彼らが帰ってくるときには一応ピシッとしておこうと。

菜園仕事中聞いていたラジオで月曜はまた天気が悪いと知っていましたので、やるなら今日しかあるまい、という作戦です。

夕日を浴びながら芝刈りをこなし、大家がいる間にはちょっと遠慮しちゃう臭いのきついものを作ろうと、「タテバヤシ特製焼肉ライス」で連休2日目終了。

そして今日は目覚めた時にはまだ日が差していたものの、アッという間に厚い雲が覆ったかと思えば、シトシトとほぼ終日雨。

しかし、これにめげずに庭探訪2、を敢行。

これはなんてことはないのですが、キューガーデンは現在季節的にかなりいろんな花が咲き乱れて、ある意味見ごろなのです。

普段は授業で忙しく、ゆっくりは見れないので、時間があるときに腰を据えて見ようという作戦です。

雨はいただけませんが、写真を撮るにはあまり明るすぎるよりは逆に良かったりします。

そんな訳で雨の中を3時間以上フラフラしたでしょうか。

自宅に戻り、簡単に遅めの昼食を済ませ、ビールを飲みながら新聞などを読んでいるとウトウトしてきてちょっと横になったらなんと夜です。

連休最終日、終了目前。

まあ、それなりに平和で良い休みではありましたが、積み残しも多く達成感はさほど高くありません。

肝心の復習は・・・・、どうぞ武士の情けドントアスクミーでございます。

明日にはいよいよ大家が戻っていて「タテバヤシ天下」もあえなく終了です。

一抹の寂しさもありますが、そんなことは言ってられません。

やり残した庭仕事を放課後から日没までこなす忙しい一週間になりそうです。

添付写真は、雨に濡れながら歩いたキューの現在の一番の見所「ブルーベル」です。

これは5月上旬に咲く球根で、キューのブルーベルはそのおびただしい数で有名です。

写真では伝えにくいですが、青というか紫色の花が一面にカーペットのように広がる様は圧巻です。

では残りの休みを楽しくお過ごしください。

2014年11月6日木曜日

2004年04月29日 「庭仕事の愉しみ」



現在は申し上げているように、3ヶ月間の集中講義期間で朝から晩まで(ちょっと大袈裟で実際は9~5時)学校での授業、試験、レポートなどに追い立てられ、精神的に疲れています。

授業の中には「植物解剖学」なども含まれ、日によっては半日以上顕微鏡を覗き込み「これが××細胞で・・・」などとやっていて、眼精疲労もかなりのもの。

身体を動かす仕事からはこの期間離れるので、なまるというか、土が恋しくなる訳です。

そんな中、趣味と実益を兼ねて週末を中心にしているのが庭仕事のバイト。

現在、自分が専属で担当しているのが一軒、時折クラスメートの手伝いとして参加するのが一軒。

都合2軒を掛け持ちしています。

これは信じられないほど時給が良くて、ウハウハもののバイトで、本当に生活が助かっちゃう有り難いものです。

先週パブで3年生のアメリカ人、マーティンが「マサヤ、実はフランスに2週間遊びに行くんだけど、その間オレの担当している庭の面倒をみてくんない?」というので「お安い御用!」とばかりに引き受け、先日マーティンと二人で先方宛て挨拶と諸事項の説明を受けてきました。

場所はキューの隣町リッチモンドのなかの閑静な高級住宅街。

約100坪の庭の手入れについてマーティンが説明をしてくれました。

途中、ピンクのチェックのシャツを着た白髪の老人がニコニコ笑顔で近づいてきて、握手をして挨拶をしました。

彼の名は「リチャード」。

とても気さくでいいカンジのおじいさんですが、なんかどこかで見たことあるような、と思って後でマーティンに聞くと彼の名字は「アッテンバラ」すなわち「リチャード・アッテンバラ」。

映画「ガンジー」でアカデミー監督賞を受賞した映画監督であるばかりか、本人は俳優としてもジェラシック・パークの「恐竜園」のオーナー役などでも銀幕に名を馳せたおじいさんです。

そうかー、道理でスゲー家だもの。

と一人で大納得した次第。

でも全く気取ったところがなくて優しいおじいさんでファンになりました。(単純)



そんな訳で今度の週末からマーティンがいない間、新たな庭の手入れをすることとなりました。

時間は全く僕の自由で、例えば今度の土曜日はクラスメートの手伝いを9時から14時まですることになっており、その後その足で15時から19時頃まで(最近は日が伸びて20時過ぎまで十分明るい)頑張っちゃおうか。

その場合時給が××ポンドとして・・・・、ウキーっ!!目の前をお札が舞っていき、これでなんかウマイもんでも食おう、そして欲しかった夏用の水筒を買おう、あまった場合は・・・と皮算用だけは着々と進みます。

オット、本業の勉強も頑張ってますよ、それなりに。

日本はゴールデンウイークですね。どうぞいい休暇をお過ごしください。

ではまた。

2014年10月19日日曜日

2004年04月16日 「捨てたもんじゃない話」


こんな題名をつけると、バチがあたりそうな今回の話。

かつて銀行員時代の同期で現在ロンドン支店に勤務している友人が7年の勤めを果たし、この度帰国するということになりました。

彼とはかつてのラグビー仲間でもあり、新人研修以来の仲で、渡英以来もたまに会ったりして、「ああー同期って良いもんだ・・・」と銀行を辞めてしまったにもかかわらず懇意にしてもらい、心強く感じておりました。

そんな彼が今週火曜日イースター休暇明け、帰国直前に催した職場仲間の送別会に招いてくれて、学校が終わるやいなや、相変わらず自転車をかっ飛ばして金融街「シティー」にある飲み屋まで馳せ参じたのでした。

当然ながら皆してスーツ。

山登りみたいな格好をしているのは僕だけでしたが、それでも皆暖かく迎えてくれ楽しいひと時を過ごしたのでした。

「名刺交換」

この風習はサラリーマンを辞め、日本を離れた今はほとんど馴染みがなく、皆の様子を観察しているとなんとも不思議な風情でした。

僕も名刺は貰うものの、差し上げるような名刺などあるはずもなくちょっと肩身が狭い気がしました。

しかしそれにしましても、皆様「デキル」という顔立ち、立ち振る舞い、仕草、語り口で、「ハレー、オレもこの会社に数年前、本当に働いていたのか??」と首を傾げたくなります。

いずれにしても、普段の自分とは全く違う世界を垣間見た気がして、新鮮でした。

さて、ほろ酔い気分で自転車を走らせ気分良く帰宅する途中に、「オオ、そうそう、タマゴ、パン、牛乳を切らしていたのダ」と思い立ち、スーパーに寄りました。

なんだかんだと買って、合計額が9ポンド少々。

レジでカードを使うか、現金で払うか思案した結果、財布から10ポンド紙幣を取り出して現金払い。

レシートを受け取って、荷物をリュックに詰めてスーパーを後にしようとした時に、「アレっ?財布は?」。

全てのポケットに無く、リュックをひっくり返しても無い。

慌てて何度も同じ場所を探しても無い。

そんなバカな!だってつい今レジで財布開けて現金を出したんですよ。

その財布が消えるなんて。

レジのお兄ちゃんに聞いても知らないと言う。

想像するに、レジ台に置いたまんまで、次の客が「ラッキー」と持っていってしまったとしか考えられない訳です。

無いものは仕方が無いと消沈し自宅までたどり着き、冷静に財布に何が入っていたか考えました。

キャッシュカード、学生証、図書館会員カード、プールのメンバーカード、ナショナルトラストのメンバーカード、免許証、スーパーの会員カード。

幸い現金は紙幣無しのコインのみで約300円(幸いというか情けない気もしますが)。

早速銀行に電話するも深夜で繋がらず、翌日朝イチで被害の無いことを確認してストップしました。

気が重かったのは、全てのカードを再発行しなければならないことと、新しく財布を買わなくてはならないこと。

いずれもしなくていいものなら避けておきたい事柄です。

「どうすっかー、今日は新しい財布を買いに行くかぁー。おっと、300円しか無いんだった。買えないよぉ、なんにも。新しいカードが来るまで・・・」

なーんて脳天気なことを考えていたら、今朝の郵便配達が、「書留デース」(配達記録)とやってきました。

「また大家宛てだな」と思い受け取ると、なんと宛名はワタクシ。

ひょっとして!!と思って封を切ると中から出きました、財布が。

カードは全て無事。

コインはどこかへ失せていましたがそんなことは問題ではありません。

差出人の住所を見るとロンドン南東部。

僕が住んでいるのは南西部。

例えるなら、渋谷で失くした財布が足立区で拾われて送られてきたということでしょうか。

それにしても、この国でなくなった財布が出てくる、というか送られてくるなんてのは奇跡みたいなもんではないでしょうか。

そんなことを言うもんではないとは思いますが、なかなかどうしてこの国のモラルはさほど高くないと思われ、自動車のハンドルに盗難防止の鍵を掛けたり、自転車にも大袈裟な鍵をつけたり、家を空ける際のアラームなど、100%平和とは言い難い状況を知っていましたので。

どうお礼したものかとも思いますが、まずはお礼の手紙でもしたためようと思っています。

でも、スーパーで使ったばかりの財布を置き忘れる自分が一番悪いと反省する次第。

これがボケの始まりでないことを祈るばかりです。

春爛漫で花がどうしてもキレイなので今回もちょっと。

シクラメンです。

日本ですと、どうしてもクリスマス時期に鉢植えで見かけるのが多
いですが、地植えのシクラメンは大木の袂(たもと)などの日陰の湿気の多い場所を好みます。

鉢植えと違って、ナチュラルで可憐なシクラメンです。

では、また。

2014年10月9日木曜日

2004年04月12日 「イースター」



前略。

現在当地はイースターの真っ只中で、金曜から月曜まで堂々の4連休です。

英国にはゴールデンウィークというものはありませんので、これがその代わりといったところでしょうか。

よっぽどテントと寝袋を抱えて何処かへ繰り出そうかとも思いましたが、なかなかやることが多く、フンギリがつかず大した遠出はしていません。

昨日は午後から自転車でロンドン観光大作戦を展開し、テートモダン美術館、バッキンガムパレス、ロイヤルアルバートホール、ロンドンアイ(大観覧車)、コベントガーデンなどを疾走し、仕上げはコベントガーデンの裏にある回転寿司で締めて、気分良く自転車で戻ってきたのでした。

回転寿司屋に行くのはまさに「初体験」で、その名も思いっきりの「くるくる寿司」。

ここは以前から目をつけていたところで、何かあった時にはここで・・・とアイディアを温存しておいた場所。おっかなびっくり暖簾をくぐると夕方6時半だってのに、客は僕のほかにイギリス人が一人だけ。

緊張した面持ちで着席し、店内を観察するとまあまあ「日本度」が高いお店のようで安心しました。

この「日本度」はとても大切で、日本度の低い「何となくアジア的雰囲気」を醸しているだけの店ではまともな寿司などは期待できるハズもありません。

着席して割り箸を割って臨戦体制にはいったものの、肝心の値段システムが分かりません。

日本人らしきウエイターのお姉さんに、「あのーぅ、初めてなんですけどぉ、お皿の値段はどうなってんでしょうか?」と聞くと、僕の真後ろにお皿のサンプルとそれに対するお値段が示してあります。

緊張していたのでしょう、気付きませんでした。

お姉さんは「全てのお寿司にはワサビが入っていませんので、お好みでご自分でつけてください」と説明してくれました。

箸で、ネタを持ち上げては自分でワサビをツメツメし、Do it yourself的回転寿司体験となりました。

一番安いのが1ポンド20ペンス(約240円)、高いのが3ポンド60ペンス(720円)。

当然ビビッちゃって一番高いのには手が出ませんでした。

朗報は、一番安いのに「サーモン」が含まれていたこと。

このサーモンはそこそこ脂がのっていて、「とろっぽい」という理由で数皿繰り返して食べました。

あとは、これでパブで一杯飲める、とか、これで普段のお昼のサンドイッチが軽く2回食える、とか、様々な思惑が錯綜し6皿でお腹が、イエ、胸が一杯になり箸を置きました。

料金はキリンビールの小ビンも込みで16ポンド60ペンス(約3200円)。

普段の自分の感覚から行くと高い気がしますが、冷静に日本での自分の所業を思い返すに25皿とか食べて生ビール2、3杯飲んで4000円前後使っていた頃を思えば、納得の範囲でしょうか。

店を出る段になってやや落ち着きを取り戻し、店内を観察しなおすと、一番肝心の板さんがインド人系であることに遅まきながら気付きました。

奥の厨房で揚げだし豆腐、トリのから揚げ、枝豆などを皿に盛っているのもインド・パキスタン系であることが判明。

でもサーモンにぎりがそこそこイケたのでヨシとしましょう。

何度か自転車でロンドンに繰り出すうちにだんだん道も分かってきて、最近は45分以内で街の中心地まで到達できるようになりました。

自転車は厳密に自動車と同じ扱いですので、車道を走ります。

英国名物のラウンド・アバウトも自動車に混じってバンバン右折、左折など思うままです。

かなりの速さで、我ながら「ウヒョー、マジ速っ!!」と、感動してしまいます。

自転車にこだわるのは「自転車でしか見えない景色があるのサ」とか「風を感じたいのサ」などというカッコいいものではなく、単に電車代が惜しいからに他ならないのですが・・・。

ロンドンの公害(排気ガス)はかなりのもので、自転車から降りると顔が黒っぽくなっていることもシバシバです。

まあ、東京で環七、環八、山手通りあたりを走っていたときと同じ、同じ、と言い聞かせて走っていますが、あまり気持ちの良いものではありません。

明日はイースター休暇の最終日。

天気が良ければ、また自転車で、ロンドンとは逆方向、ウィンブルドンあたりを流すか、などと思っていますがどうでしょうか。

遊びまくっているわけではなく、授業の復習、試験勉強、掃除、洗濯、庭の手入れなど、何かと忙しい4連休です。

久し振りに写真を添付いたします。

これは「フリティラリア」という春先に咲く球根で、ちょこんと頭を垂れた様がなかなかカワイイ花です。

英語名は「スネーク・ヘッド」で、花びらの模様がどこか蛇のうろこを想像させるからなのでしょうか。

田舎道を歩いていると見かける花で、目立たず、でもどこか主張があって僕は好きだなぁ・・・。

では、また。

2014年9月23日火曜日

2004年04月06日 「近況~2004年4月」

大変ご無沙汰をしておりました。

元気でお過ごしでしょうか。

申すまでもなく、今は4月。

春爛漫。

先週、時計の針を一時間進めて、サマータイムに突入して本格的に良い季節になってきました。

さて、何をしていたかというと、マア大したことはないのですが、それでも学生らしくレポート、試験などに追われてアッという間に数ヶ月が経っていたという次第。

レポートはpropagation(辞書をひくと植物の繁殖となりますが、ちょっとシックリこないカンジ)に関するプロジェクトで、ワタクシは「ヤドリギ」という風変わりな植物を研究しておりました。

これが始めてみるとナカナカ面白くて、本、インターネットなどで世間に普及している一般的な繁殖方法は分かっていたのですが、人づてに色んな情報を収集していると、ナントこれまでに全く前例のない方法で、しかもかなりの成功率で、繁殖を可能にしたオジサンに出会うことが出来て、この画期的な方法を織り込みつつヒーヒー言いながらレポートを仕上げたのでした。

自分が採取してきたヤドリギが発芽したところ

ヒーヒーというのは本当で、所詮ワタクシの英語表現力などはタカが知れていて、例えば「この画期的方法はコロンブスの卵的発見ナリ」などと言おうとしても、そんな表現は辞書になく、英国人に意味を説明して「で、このコロンブスの卵って何て言えばいいの?」と聞いてもそんなのはないと言われる始末。

頭の中にナイスなアイディアが沸いてきて、「ヨシッ!!この線でいくゾ」とイザパソコンに向かうといきなり5歳児の感想文的になってしまうのにはホトホトイヤになりました。

平行して2週間毎にある、植物同定試験(全てラテン語)も準備が十分に出来ないこともシバシバで、慌てて試験前日に「ヨシッ!何事も気合ダ。気合が全てなのダ。」と机に向かい、デジカメで撮った植物の写真とその名札の写真を交互に見ながら指が折れるほど書いて書いて書きまくって、なんとか40個の植物名(科・属・種・品種)をラテン語で詰め込み試験に臨み、「今度からはもっと早くから準備しなきゃね・・・」と毎回同じ反省を繰り返すばかり。

学名は避けて通れない茨の道


この手の記憶モノは、不惑目前の硬くなった脳味噌にはかなりキビシイものがあります。

しかもラテン語はなんら普段の生活に接点がないので、もう理屈じゃなく語呂合わせなどを駆使したゴリ押し式です。

その一日で40個全てを詰め込んだ日は、頭から湯気が出ていた(多分)ですし、こぼれ落ちないように「禁酒」までしました。

このキュー・ディプロマというコースは1年=12ヶ月のうち9ヶ月は植物園で実習を通じ学び、3ヶ月は朝から晩まで学校で講義があるというもので、この4月からの3ヶ月がこの1年生の授業期間になります。

「土壌学」「植物分類学」「植物解剖学」「植物形態学」「植物構造学」「遺伝」「デザイン」・・・・などなどを学ぶのですが、見てのとおり「生物」の授業のような内容で、これまで英国に来てから学んできたものを更に詳しく、深く学ぶことになります。

毎度頭が痛いのが専門用語で、「分裂組織の細胞は小型で液胞がなく、核が大きく細胞壁が薄い」なんてのを全て英語で言われると、もはや訳すことは意味がなく、そのまんま理解するしかないですね。

だってそもそも高校時代からこの課目は避けて生きてきたわけですから日本語で言われたところでなんの助けにもなりません。

付け加えていうなら、ワタクシの人生で5段階評価で最低の「1」を取ったのは後にも先にも高校時代の「遺伝」でした。

それをこの年になって英語でやり直すとは、人生とは摩訶不思議なものです。

まあ、3ヶ月間は「忍」の一文字です。

でも本当に季節は良くなりました。

薄手の上着で大丈夫ですし、日照時間もグーンと伸びて何処かに繰り出したい気分です。

植物も、スイセン、クロッカスなどは既に終了し、今はコブシ、モクレン、レンギョウなどでしょうか。

春、春、春

冬の間は控えてある芝刈り作業もあちこちで始まり、刈り込んだ
ばかりの芝の匂いを嗅いでいると、「ウーン、いい季節じゃ」と腕を組んで大きく頷きたくなります。

テント、寝袋を担いでの遠出は3ヶ月後のお楽しみにしておいて、目下自転車で近場を見て回っています。

近場と言ってもどうして捨てたものではなく、例えばリッチモンドという街にはリッチモンド・パークという1000万㎡の広大な公園があり、ここはその昔王室の狩猟場だったということで、鹿なんかも見かけます。

天気が良ければ、その横を流れるテームズ川のほとりにあるパブなどのテラスで一杯やるのもイイもんです。

現在、大家夫婦はフランスの別宅に行ってしまい、留守を任されている僕としては気楽に一人暮らしをエンジョイしております。

留守中は何時にトイレを流そうが関係ないですし、揚げ物、ニンニク料理なども気にせずバンバン料理して極楽ですね。

因みに昨日、一昨日と2連チャンでトンカツを揚げて、あまりの美味しさに絶句していたところです。

そんなこんなの春到来、英国風情です。

それでは、また。

2014年9月15日月曜日

2004年01月18日 「困った身近な問題」


冴えない天気、上がらない気温。

そんな中にも確実に日が伸びていくのが感じられ、季節は間違いなく良い方向に向かっていると思われます。

くだらないながらも真剣に悩む、そんな困った問題の話。

現在の住居はいわゆる下宿形式で、大家夫婦との共同生活です。

個室を与えられ、キッチン、シャワーは大家さんと一緒に使います。

慣れてきたとはいいつつも、そこは何かと気を遣ってしまいます。

例えば、ニンニクなどを使った料理をするときには出来る限り換気を心がけたり、夜遅く帰るときには音をなるべく立てないように忍び足にて自室に滑り込んだり、とマア常識的な範囲で気を遣うわけです。

僕は基本的に早起きの生活パターンを貫いており、大体5時半から6時の間に起きて勉強したり、朝ご飯を食べたり、お弁当を作ったりするのですが、そんな早朝に大家夫妻は起きているはずもなく、なるべく音を立てずにとコソコソしているのです。

朝起きるとまず何をするか?

そうです、おトイレに向かいますね。

用を足して、当然にして流す。

そんな当たり前の行為を繰り返していたある日。

トイレを流して、自室に戻った際、カベの奥から「キュルキュル、シュシュシュー」となにやら異音がします。

どうやらカベの中に水道パイプがあるらしく、そんな音がするようです。

当初、「ははーん、セントラル・ヒーティングのお湯が家中を駆け巡る音だな、さては。」などと思っていたのですが、実はこれはトイレを流したあとにトイレのタンクに水をためるために起きる異音であるとある日気付いてしまいました。

この異音、かなりのボリュームで敏感な人なら安眠を妨げられるに値するものです。

早朝、用を足したあとトイレで独り考え込んでしまいました。

今(5時半)流すよりは家をでる直前(7時半頃)に流すほうがいいのかも。

イヤイヤそんな用を足したまま流さないなんてイヤだわん。

もう葛藤の嵐です。

かのシェークスピアは、「To be, or not to be. That is the question.(生きるべきか、死すべきか。それが問題だ。)」とのたまわったらしいですが、タテバヤシは言いたい「To flush, or not to flush. That is the question.(流すべきか、流さぬべきか。それが問題だ。)」と。

どうです。

くだらない問題でしょ。

しかしかなり真面目な問題です。

タテバヤシ歳38にしてトイレについて悩んでおります。