これは自分にとって大いなる課題でした。
いつまでも学生身分ではおれず、帰国して庭に関する仕事を起こすことを考えてはいるものの、まだもう少し今学んでいることを揺るぎないものとすべく英国に留まりたいと考えていました。
王立植物園キュー・ガーデンをご存知でしょうか。
ロンドン郊外にある世界最大の植物園です。
ここに「キュー・ディプロマ」という園芸に関して、世界最高峰の園芸資格があります。
毎年12~3人を受け入れ、3年のコースで、1年12ヶ月の内、3ヶ月は教室での授業、残る9ヶ月は植物園内の各部署を回りながら実技を学ぶというもので、日本では認知度は低いものの、英国はもとより欧州各国、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどでは、垂涎の的でそれらの国では引く手数多の最強の資格で
す。
2001年の夏にケンブリッジからキューに派遣されて過ごした一週間の中で、ここに入れれば凄いなぁと漠然と思っていましたが、今回今後の身の振り方をつらつらと考えるに「これしかない」という決断に至り、昨年暮れに応募し、今年1月に書類選考に受かり、3月に試験と面接を受けた結果、本日合格通知の電話を貰いました。
正直言って非常に嬉しいです。
受話器を握る手は震え、電話を切った後は思わず雄叫びをあげてしまいました。
世界最高水準の園芸教育が受けれるのはいうには及ばず、ここでのヒューマン・ネットワークが今後の自分の財産になると思います。
実は園芸を取り巻く世界はとても小さく、主だったところは皆大なり小なり係わりを持っており、その係わりの中心のひとつが「キュー」なのです。
自分の中には、ある野望があり、この野望を達成するためにはこのネットワークが何にもまして必要となります。
そんな訳で、更にあと3年。コース修了時には41歳です・・・。
しかし、万事うまくいっているかというと、実はこのコース有り難いことに少々の給料が貰えるだけに、学生ビザではなく労働ビザの申請が必要で、このビザ次第です。
いうまでもなく労働ビザはかなり認可が厳しく、今は楽観は許せません。
そのときは、また別の人生を歩むべしと今は気楽に考えることにしています。
そんな訳で今日はこれから一人で祝杯をあげ喜びをかみしめる予定です。
取り急ぎご報告まで。
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