どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2013年2月8日金曜日

2002年05月06日 「パンドラの匣」


ラスベガスで「カジノ」というパンドラの匣をあけてしまいました。

アムステルダムでは「大麻」というパンドラの匣はあけずに踏みとどまりました。

そして、今日。
新たなパンドラの匣をあけてしまいました。

それは・・・・、「競馬」です。

競馬に詳しい方なら御存知のように、世界中に知られた競走馬の産地「ニューマーケット」の名前を聞いたことがあるでしょう。

これはケンブリッジのほぼ隣街で、ここで本日開催された「クラシック・レース」にアパートの隣人ビル君とその友人4人を含め計6人で繰出しました。

なんでも、このレース英国でも格式の高さではダントツなのだそうで、「何事も経験!」と、競馬には全く関心も知識もないにも係わらず誘われてホイホイとついていっ た訳です。

以前からイギリスの競馬は社交的で、日本の赤鉛筆を耳に挟んだ雰囲気とは違うと聞いていたので、一度は行ってみたいと思っていたところでした。

現にビル君と朝、 スーパーにワイン、チーズ、ハム、パンなどを買い出しにいって、競馬場の近くでレースが始まるまでの間、ピクニックをしよう、と画策しておりました。

しかし、先週はなかなか良い天気だったのに、今日は時折小雨混じりの風の強い日で、気温も全く上がらず、震えながら買ってきたものをさして味わう余裕もなくとりあえず胃袋に納め、レースに臨みました。

会場は大変な熱気で、やはりドレスアップした人もチラホラと見掛けます。漫画からでてきたみたいに、大きな帽子をかぶって、手袋をはめた貴婦人なんかもソゾロと歩 いていたりして、「イギリスじゃーん」等と変に感心したりしていました。

レースは14:00の第一レースから17:20の第七レースまでの計7レース。

ナント、全7レース全て馬券を買い続け、最初から最後まで堪能してしまいました。



というのは、第二レースで3ポンドで買った単勝馬券が当たり51ポンドを獲得したためで、その後の展開が楽になり小さな出入りを繰り返し、最終的にはトントンで終わりました。



アタクシはどうやら「勝つ」ようには出来ていないようです。

まあ、馬券を買うといったところで、大した策があるわけでもなく、単に名前が良いからといった程度で買うだけで、当たれば「マグレ」、はずれれば「当然」といったところでしょうか。

東洋から来たわたくしとしましては「LOOK EAST」という馬名を発見し、5ポンド買ったところ「勝てば630ポンド」という高配当が判明し、一瞬 めまいがし、相当興奮しましたが当然の如くただの紙切れとなりました。

ビルが言うように、天気さえ良ければ芝でゴロゴロしながらワインやビールを飲みつつ観戦となるのですが、今回は寒すぎてそれどころではありません。

しかし、目の前を馬が疾走していくというのは何とも迫力があり、昨年ビルとロンドンで見た「やぶさめ」ともども、馬って良いなぁと感動しました。

そして、この度決まりかけているヨークの自分のアパートから「ヨーク競馬場」はなんと、徒歩5分という立地条件です。

ヨークでも年に何回かレースが行われ、かなりの賑わいを見せるのですが、これは行かないテはないだろう、と思ってしまいます。

ビル君も、レースの時は行くから泊めてくれと今から言っていて、ケンブリッジの友情、なかなか強いつながりの気配です。



0 件のコメント:

コメントを投稿