7年間にわたる英国園芸留学がどのようなものだったのか。ブログもなかったあの頃。親しい友人あてに送っていたメールには生々しい当時の様子が記してありました。100%ノンフィクションのちょっと笑えて、ちょっと泣けるスバラシキ英国園芸ノススメ。 通常のブログとは異なり、当時の日付に基づいてありのまま公開しています。 リアルな英国園芸・英国生活の姿が浮き彫りになっている貴重な記録を今アナタにも。
どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか
ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。
7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。
当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。
「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。
7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。
当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。
「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。
2012年1月14日土曜日
2000年12月31日 「御挨拶」
いよいよ大晦日です。
寒いです。
木曜日に雪が降ったあともその積もった雪が解けることもなく寒い日が続いています。
ナント昨晩は一部の地域でマイナス11度まで下がったらしく、ラジオではケンブリッジの日中の最高気温も0度もしくはマイナス1度などと言っています。
もはや倹約、節約などと悠長なことは言っておられず寝ている間も電気だけくってあまり効かないラジエーターをつけているのですが、それでも寒くて靴下を履いてフリースの帽子をかぶって寝ています。
頭から奪われる熱というのもかなりのものなのでしょう。
帽子ひとつで随分暖かく感じます。
夕食に牛肉を焼いたのですが、換気をすると部屋が寒くなるのに加えて料理も片っ端から冷めてしまうので、換気は無視して煙に包まれながら食事をしました。
植物園への道も凍ってスケートリンク状態でしたので慎重に自転車を操り、どうにか今日のお勤めをこなしてきました。
現在任されている温室は常に15~20度に温度が保たれていて、一旦働き始めるとすぐに身体が暖まってティーシャツ一枚になり天国のようです。
植物園のキューレーターであるティムに「年末年始はハンガリーに行くのでその間猫の面倒をみてくれないか。」と頼まれ、植物園の中に建つコテッジに住むティムの家に2匹のクロネコの面倒をみにいくことも日課です。
猫たちとちょっと遊びたいところですが、僕は猫アレルギーなのでエサをやってサッサと帰ります。
ティムの家は温室のボイラーと熱源をともにしているため24時間暖かいのです。
フト自分の部屋の寒さを思い出し悔しくなりました。というのはこの暖かさを今享受しているのは人間ではなくネコ様だからです。
そのネコ様が召しあがるのは缶詰とフレークタイプの2種類のキャットフード。
フレークは「Go Cat」というもので袋には「ビタミンAが視力を守り、カルシウムが強い骨と歯をはぐくみ、シャキシャキした食感がネコの歯を丈夫にし・・・」とあります。
ネコ2匹で豪邸を独占し、人間の専用飼育係(この場合、僕)を擁し、暖房がきいて、栄養バランスの良い食事をして・・・と「なにやらオレよりもよっぽど良い暮らしじゃん。何がゴーキャットじゃっ!」と本気で嫉妬してしまいました。
ティムが戻るのは1月2日。
それまでネコ様のお世話は続きます。
ネコアレルギーだというのに。
日本との時差は現在9時間。
そちらで新年を迎える頃こちらはまだ31日15時で植物園にてバタバタしていると思います。
天気次第ですが今晩は植物園内で丸太などを燃やして焚き火をしようとジョンというスタッフと話をしています。
ワインやビールを持寄ってトコトン飲もうじゃないのということで楽しみです。
元旦のいつもの時間通りに植物の世話とネコの世話をします。
ラジオでは2001年へのカウントダウンなど大騒ぎですが、そんなことはどこ吹く風といった感じで平常心にて淡々と21世紀を迎えます。
2001年はヘビ年ということで僕は年男です。
36歳、まがうかたなきオッサンですが、新たなる21世紀は庭師として開花することを目標に日々一歩一歩階段を上がっていきたいと思います。
どうぞ2001年もよろしくお願い申し上げます。
21世紀問題や、大晦日、元旦のメールは混み合うのだそうですので混乱を避けて一足早く暮れの御挨拶と新年のお喜びを申し上げる次第です。
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