昨日、一昨日と寒い寒いとは思っていたのですが、ついに昨夜未明より雪が降りはじめ15~20センチ積もりました。
今朝5時半に起きて外を見たときにはあたり一面雪化粧でした。
これはイングランド東部にあるケンブリッジにして珍しいこととのこと。
いつもより30分早く植物園に行ってまだ暗い植物園を一人歩いてまわりました。
今日は平日ながらクリスマス、年末年始休暇中ということもあり予定されている出勤メンバーは7人だけ。
さらに定刻に植物園にいたのは僕一人だけで、皆「雪で車のバッテリーがあがった」「雪で車が動かない」など、雪を理由に悠然と悪びれる様子もなく遅刻してきます。
日本でサラリーマンとして10年間過ごしてきた者としては、雪ならそれを計算して家を出ろという教育を受けてきたので、改めて英国のノンビリした様子に文化の違いを感じました。
あたり一面の銀世界、しかも水をうったように静かな植物園というのはどこか浮世離れしていて神秘的ですらありました。
ただ静寂は開園までで、開園と同時に結構な人が押し寄せて雪景色を楽しんでいました。
園内では各セクションのリーダーがトランシーバーを持って連絡を取り合っています。
屋外にいるスタッフもいるので内線電話というわけにもいかないわけです。
普段ぼくのようなトレーニースタッフにはあまり関係ないのですが、申し上げたように今日は7人で植物園を運営し、僕は温室を任されていたのでトランシーバーを渡されました。
トランシーバーの音が良くないこともあって聞き取りずらいので僕はあまり好きではありません。
「もう一度言ってください。」と言うのも1回、2回が限界ですし、いつもそうしていると信頼を失いそうです。
かといって分かったフリをするのも意味がありません。
トランシーバーの会話はトランシーバーを持っている全ての人の耳にはいるのでそのへんも緊張感を煽ります。
まぁ内容的には大した内容でないことが多く、例えば、
「アー、BG5からBG10へ。ドウゾ。」
「こちらBG10。ドウゾ。」
「アー、間もなく温室の扉の鍵を開けるけど、準備はどの程度進んでいますか。ドウゾ。」
「全く問題無いッス。ドウゾ。」
といった他愛のないものです。
いざトランシーバーを渡されるとイッチョ前のデキるスタッフになった気分です。
と、マジメに仕事をしていそうですが、一通り水遣りをすませると皆大してやる仕事も少なかったため、カメラ片手に植物園内を散策したり、雪合戦をしたり、雪だるまを作ったりしてノンビリしたものでした。
一般の来園者がいるのをよそにスタッフが真剣に雪合戦に興じるというのも御愛嬌でしょうか。
いつも節約してなかなか自分の部屋の電気ラジエーターのスイッチを入れないのですが、さすがにこの寒さにはそんなことを言っておられず、寝ている間もつけっぱなしにしました。
それでも部屋で吐く息が白く危険な感じがします。
そんな2000年残り3日の雪便りでした。
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