買いました。自転車。
もうかれこれ3台目。
一台目はヨークにいたときに、クラスメートから貰ったポンコツ自転車。
しかし、これはケンブリッジでペダルがもげて修理代が、安い新車のそれを上回った為に100ポンドの新車を購入しました。
安物買いのゼニ失い、なのでしょうか。
その新車も3年経ったところで、先週またしてもペダルがもげてしまい、自転車屋に持ち込んで修理の見積もりをしてもらったところ、「100ポンド」と言われ、今度はちょっと予算を上乗せしてでも信頼の置けるモノを、ということでGIANTという、定価185ポンドのいわゆるブランド自転車を、安売りしている店を探しに探して150ポンドで入手しました。
大満足。
基本的にお金に余裕の無い、貧乏暮らしをしているのでこの150ポンドの自転車はスーパー・リッチな気分に浸らせてくれます。
しかも乗り心地、とてもスムース。
あたかも孫悟空の乗っている雲(キント雲)のような滑らかさです。ホント。
この自転車購入に弾みをつけたのが、「バイト」でした。
ヨークにいた際、隣村のおばあさんの庭の手入れをして少々お小遣いを稼いだことがありました。
これは時給7ポンド。
しかも過少払い気味で、お金目的というよりは、おばあさんの飼っている犬と遊ぶためといった感じでした。
そして、ここキューはやはり相場が違います。
クラスメートの女の子が、「土曜日暇だったら手伝ってくれない?」というので引き受けたのは、キューの高級住宅街の邸宅の庭。
約300坪位でしょうか。
ヨークのおばあさんの庭はせいぜい30坪でしたので、スケールが違います。
ボクはあくまでも手伝いですので、彼女のアシスタントに徹しました。
この家は年に2日間だけ、チャリーティーのために自分の庭を一般に公開します。
ボクのクラスメートの仕事はその日に向け、今から手入れと準備を進めるというもの。
土曜日の朝9時から昼の1時までの4時間、寒いながらも天気が良い中で気分よく仕事をした結果、貰ったお金がナント53ポンド!!!!
ザッとヨークの時給の倍。
日本円ですと時給約2500円ですよ!
ご苦労様、と差し出された紅茶をすすりながら、「ウーン、こんなに貰って良いのかなぁ・・・」とフクザツな気分でいるとクラスメートの女の子は「来週も手伝ってくれる?」と言うので「ハイッ、ハイッ!是非是非」と思わず手を挙げて二つ返事で請け負ったのでした。
なんでも、この家主はキューディプロマの学生を好んで使っているそうで、彼らにとっては金は全く問題ではなく、自分の庭が公開されるその日までにいかに良いモノに仕上げるかが一番の関心事とのこと。
それだけに責任も重い気もしますが、ナンノ、ボクはクラスメートの助手に過ぎませんので気楽なモンです。
53ポンド現金払いですので税金も掛からず、久し振りに懐がイッキに暖まった気がして、「ヨーシ、自転車買ったるゾ!!」と気分も大きく繰り出したという訳。
ヨークで10ポンドを貰って、喜んでパブに繰り出し、ほぼ全額飲んでしまったことを思い出すとスケールの違いはあれども、あまり成長していないなぁ、と少々反省もしますが、でも自転車がないと生活できない環境ですので、まあバチはあたるまい、と。
そんなブラン・ニュー・バイシクルのお話でした。
微笑ましいですね〜^^
返信削除お気持ちが伝わってまいります。
いつも楽しみに読ませていただいております。