どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2014年7月17日木曜日

2006年11月03日 「キント雲」



買いました。自転車。

もうかれこれ3台目。

一台目はヨークにいたときに、クラスメートから貰ったポンコツ自転車。

しかし、これはケンブリッジでペダルがもげて修理代が、安い新車のそれを上回った為に100ポンドの新車を購入しました。

安物買いのゼニ失い、なのでしょうか。

その新車も3年経ったところで、先週またしてもペダルがもげてしまい、自転車屋に持ち込んで修理の見積もりをしてもらったところ、「100ポンド」と言われ、今度はちょっと予算を上乗せしてでも信頼の置けるモノを、ということでGIANTという、定価185ポンドのいわゆるブランド自転車を、安売りしている店を探しに探して150ポンドで入手しました。

大満足。

基本的にお金に余裕の無い、貧乏暮らしをしているのでこの150ポンドの自転車はスーパー・リッチな気分に浸らせてくれます。

しかも乗り心地、とてもスムース。

たかも孫悟空の乗っている雲(キント雲)のような滑らかさです。ホント。

この自転車購入に弾みをつけたのが、「バイト」でした。

ヨークにいた際、隣村のおばあさんの庭の手入れをして少々お小遣いを稼いだことがありました。

これは時給7ポンド。

しかも過少払い気味で、お金目的というよりは、おばあさんの飼っている犬と遊ぶためといった感じでした。

そして、ここキューはやはり相場が違います。

クラスメートの女の子が、「土曜日暇だったら手伝ってくれない?」というので引き受けたのは、キューの高級住宅街の邸宅の庭。

約300坪位でしょうか。



ヨークのおばあさんの庭はせいぜい30坪でしたので、スケールが違います。

ボクはあくまでも手伝いですので、彼女のアシスタントに徹しました。

この家は年に2日間だけ、チャリーティーのために自分の庭を一般に公開します。

ボクのクラスメートの仕事はその日に向け、今から手入れと準備を進めるというもの。

土曜日の朝9時から昼の1時までの4時間、寒いながらも天気が良い中で気分よく仕事をした結果、貰ったお金がナント53ポンド!!!!

ザッとヨークの時給の倍。

日本円ですと時給約2500円ですよ!

ご苦労様、と差し出された紅茶をすすりながら、「ウーン、こんなに貰って良いのかなぁ・・・」とフクザツな気分でいるとクラスメートの女の子は「来週も手伝ってくれる?」と言うので「ハイッ、ハイッ!是非是非」と思わず手を挙げて二つ返事で請け負ったのでした。

なんでも、この家主はキューディプロマの学生を好んで使っているそうで、彼らにとっては金は全く問題ではなく、自分の庭が公開されるその日までにいかに良いモノに仕上げるかが一番の関心事とのこと。

それだけに責任も重い気もしますが、ナンノ、ボクはクラスメートの助手に過ぎませんので気楽なモンです。

53ポンド現金払いですので税金も掛からず、久し振りに懐がイッキに暖まった気がして、「ヨーシ、自転車買ったるゾ!!」と気分も大きく繰り出したという訳。

ヨークで10ポンドを貰って、喜んでパブに繰り出し、ほぼ全額飲んでしまったことを思い出すとスケールの違いはあれども、あまり成長していないなぁ、と少々反省もしますが、でも自転車がないと生活できない環境ですので、まあバチはあたるまい、と。

そんなブラン・ニュー・バイシクルのお話でした。

2014年6月18日水曜日

2003年10月26日 「最後の晩餐」




ヒジョーに気まずい気分でこれを書いています。

今日夕方植物園から戻ると、ダイニング・ルームに物々しく食器がセットされており、「何事か?」と思っていると、そこに大家さんが。

「今日はネコの送別会なんだ」

またまたガチョーンって感じです。

例のネコ・アレルギー騒動以来、ネコは別の場所で引き取ってもらいます、なんて言っていたもののその後もネコちゃんは居続け、「まさかこのままあと3年ないがしろってことはあるまいな」、と不安を感じつつも「いつネコさんは貰われていくのですか?」と聞くわけにもいかず、どうしたものかと思っていた矢先。

旦那は「気にしなくていいんだ。これでいいんだから」と言いますが、奥さんはやはり何処かやり切れなさそう。

今晩は一応ネコの送別会ということで、ちょっと特別に食事をするんだよ、という説明に、「うわー、なんかとても気まずいカンジ」と、僕はすごすごと自室に引き込み、試験勉強などをしたりしているわけです。

いざネコが居なくなるとなると、キッチンのドアに開けた猫用のフラップ付き出入り口もどこか虚しさが漂います。

これでいよいよこれからは、よっぽどの理由が無ければ引越しはならないという事態になりました。

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と、ここまで書いてメールを送信せずにサボっていました。

今日は10月26日日曜日。

昨晩、ついにサマータイムが終了し、時計の針を一時間戻し、本格的な冬に向けての秒読み体制に突入です。


今年は夏の熱波を始め、全体的に暖かく10月の2週目まで短パンで粘っていたのですが、それでも最近は急に冷え込むようになり、昨日ユニクロ・リッチモンド店にてフリースのエリマキを購入し来る冬に備えたのでした。

サマータイムが終了・・・という話題は何となく毎年メールに書いている気がして、これが5回目ですか。

そうかー、5年も居るのかぁ(正確には5年目)と他人事のように思ってしまいます。

そういえば、ワタクシ、時代の証人となりました。とはいってもそんな大袈裟なものではないのですが。

キューはヒースロー空港に近いこともあり、旅客機がかなりの低空で頭上をバンバン通過して行き、飛行機マニアにはたまらない場所と思われます。

僕も時折ポケモンが描いてあるANAなどを見かけると、「おおっ、母国より12時間掛けて飛んできたのか。ご苦労っ!」と労をねぎらったりします。

金曜日の夕方16:00。

なんと3機のコンコルドが立て続けにほぼ1分おきに頭上を通り過ぎていったのでした。

この日がコンコルドの最後の日となっていて、ヒースロー空港は相当賑わったようです。

まさに轟音をとどろかせながら独特の機影が頭上を駆け抜ける様もこれが最後なのか、と思うと貴重な体験だったかも、と感慨に耽ったりしてしまいます。

今日はこれからケンブリッジの植物園で開催される「アップルデー」というイベントに繰り出し、約2ヶ月振りにケンブリッジ仲間と会う予定です。

写真一枚目は、韓国人のクラスメート、ジューンと紅葉見事なハンテンボクをバックに。
天気良好。

二枚目は、キューの中のクイーンズ・ガーデンにて。
斜めから射す太陽と、厚い雲がなかなかドラマチックなので。

では、また。

2014年6月3日火曜日

2003年09月26日 「ネコ騒動・起承転結」



こんな展開があるとは・・・。

お知らせしていますネコ騒動、意外な展開をみせてきました。

「起」・・・ネコ・アレルギーを承知の上で楽天的に「ま、なんとかなるさ」と入居。

「承」・・・なんとかなるさ作戦が行き詰まり、転居を前提に大家に事態を告白。

とこれが前回まで。

ぼくのシナリオでは、「それなら仕方がない。どこかまた良い所をさがしてね。」と新たなる住まいを求めて引越しをするのだ、と思っていたのですが。

「転」・・・今朝台所で紅茶を入れる大家の旦那さんと鉢合わせになり、「どうだい?調子は」と聞かれたので、
「イエ、その、奥様から聞いているとは思いますが、実はネコがですね・・・」と言うと、
「オオっ、それね。もう何ら心配はいらないから」というので、要領が飲み込めずにキョトンとしていると、
「あのネコは、あるところで引き取ってもらうことにしたから。いやね、僕もネコはあんまり好きじゃあなかったんで、丁度良かったよ」といたずらっぽく笑うのでした。

シェーっ!!っていう感じでしょうか。

そんな、ついこの前来たばかりの得体の知れない日本人が「ネコ・アレルギー」だからという理由で、長年連れ添ったネコをそんな簡単に里子に出しちゃって良いんでしょうか??

逆を言えば、これは大変な責任を背負い込んじゃったんでは??、と頭を抱えてしまう始末。

一日中ずっとこのことが頭から離れず、若きウエテルのごとく悩みました。

今後はちょっとやそっとじゃあここを出れない、ということです。

本件について相談にのってもらっている学校の担当者もビックリといった感じで、
「アナタ、気に入られたのねぇー」と呆れるやら、感心するやら。

「結」に持っていくにはまだ時期尚早だと思うので、今後も事態を冷静に客観的に受け止めていきたいと思います。

波乱万丈の新生活デス。

2014年5月27日火曜日

2003年09月20日 「ニャンニャン」


「やってみなはれ」と始めてみたネコちゃんとの共同生活。

ここにきて、はやり白旗を振ることとなりそうです。

どうもクシャミがとまらなかったり、ノドに違和感があったり、なーんか調子が悪く、「これは本格的に調子を崩す前にテを打たねば」という思いが強くなりました。

とはいえコトは「出ます」「そうですか」と単純ではなく、デリケートな問題を含んでいます。

まず、本件はキューの学生担当セクレタリーからの紹介ですので、彼女に迷惑が掛かってはいけませんので、まず彼女に事情を話し了解を得ました。

次に現在フランスの別宅に行っている大家さんとの交渉。

何せ彼女達は、この怪しげな日本人に鍵から何から一切預けて約一ヶ月も家を留守にしている程、僕を信用してくれちゃっているのです。

そして、彼女達の胸の中には僕がこれから3年間居てくれる、という暗黙の期待がある訳です。

そんな状態で、「アノー、実はですねぇ、ネコがですねぇ・・・」と言い出すのはかなり躊躇いがあります。

でも、強くならなきゃ!と気合を入れて明日日曜日に帰ってくる大家さんに対して真摯にお話し合いを進めるべく、現在シナリオを頭の中に描いているところです。

エサやるだけなんだから大丈夫なんじゃん?とタカを括っていたものの、家の中を歩き回った挙句、ネコの毛をくっつけて自室に戻るわけで、部屋をネコ出入り禁止にしたところで、無菌とはいえません。

ジョギングから帰ってきて、「さあ、フッキンでもするかっ」と床に寝転ぼうにも、「待てよ、この床は・・・」と腹筋運動も出来ず、「ヨーシ、徹底的に掃除機をかけて、ネコの毛を排除するのダ」とブンブン掃除機をかけたところ、かえってモウモウとネコの毛が舞って逆に返り討ちにあってしまう始末。

ちょっとツライかな、と。

さらに大家との話し合いが円満に進んだ場合、次の住まいを探さねばなりませんが、現在既に2件ほどアタリをつけました。

1件目は自転車で15分くらい離れたところで家賃が現在の約3分の1と驚愕の安さですが、実はこれは家に庭がついていて、この庭の手入れが条件になっています。

もう1件はケンブリッジの隣の部屋のビル君のお母さんの親友のご近所。

ビル君の家族とはとても仲良くさせて頂いており、彼のお母さんからはキューに受かったという話をした時点より「住む場所に困ったら相談しなさい」と言われており、早速困ってしまう事態に陥り相談した次第。

そのお母さんの親友にこの前事情を話しに会いに行きましたが、とても協力的で、「近所に心当たりがあるから聞いておいてあげる」とのこと。

タテバヤシ、色々な方々に支えられて生きております。

そんな訳で、まだまだ落ち着かないロンドン新生活です。

2014年5月6日火曜日

2003年09月13日 「一週間経過」



前略。

一週間が瞬く間に過ぎていきました。

ぎこちない初日から数えて、徐々にクラスの仲間とも打ち解け、改めて皆キラ星のごとくの経歴を持って集まったと知るに至り、圧倒され、果たしてオレは場違いなのでは??と不安になります。

自分がとてつもなく小さく思えて「あーあ・・・」と溜息も出ます。

今日は自分の園芸に関するバック・グラウンドを皆の前でプレゼンする日だったのですが、思えば自分の園芸的バック・グラウンドは日本での半年の植木屋経験とあとは英国に来てからのものに過ぎず、まだまだビギナーの部類なのです。

それに引き換え、皆かなりの経験があり、それに相当する教育も受けてきているのです。

高校、大学と胸を張って「やった」と言えるのはラグビーだけですので、今更にマズイなと。

まあ、言っても始まりませんので、今後頑張ります。

こんな自分でも輝く時はあるもので、昨日「クロッグ&エプロン レース」というイベントがありました。

これは毎年一年生が走る伝統の競技で、底の硬い木靴を履いて、エプロンをかけて植物園の中の約400メートルの直線を走りきり、誰が一番早いかというのを競うもので、「こんなときにしか活躍は出来ん」と気合を入れた結果、ブッチギリで優勝いたしました。

一番若いのが19歳ですから、その倍生きてるおじさんとしての意地ですね。


その模様は例のBBCのカメラも熱心に追っていて、レース後には勝利者インタビューをBBCから受けました。

歴代の勝利者の名前を彫り込んだトロフィーを受け取り、2003年の勝利者として歴史に名前を残すこととなりました。


子供の運動会でよく足がもつれて転倒したりするお父さんを見かけますが、僕もそんな年頃ではあるものの、「まだまだイケるっ!!」と一安心。

クソー、今子供がいたら子供に自慢しちゃうのに。
ちぇっ。

因みに翌日は筋肉痛でツライかなぁ、と予想していたら、左にあらず。

どこも痛くも痒くもなく、「日頃の心掛けよのー」とまたまた安心。

一方、講義も「土壌学」「植物体系学」「植物生理学」「植物解剖学」などのアカデミックな講義も徐々に始まり、化学の元素記号を憶えたり、アップアップです。

こんなことなら高校時代にもっと真剣に勉強していればよかったと後悔しきり。

なにしろ自分の人生において5段階評価の最低「1」を取ったのは後にも先にも高校時代の生物だけです。

これはひとえに「遺伝」が不出来だったからですが、キューの2年目にはその「遺伝」があり、今からドキドキです。

今日は我々学生をサポートしてくれる担当のバーバラというおばさんから「こんなのあるけど、どう?」と聞かれたのが、植物園内で入場料などのお金を数える人を職員の中で募集しているというのがあり、元銀行員としてうってつけのバイトということで二つ返事で引き受けました。

金勘定、得意です。

盛り沢山の毎日、何もかもが新しい毎日。

刺激的でなかなかイイモンです。

まずは健康で、楽しみつつ、苦しみつつ無事一週間を終えましたことをご報告いたします。


2014年4月26日土曜日

2003年09月10日 「新学期」

ついに始まりました。
新学期です。

興奮していたためか、6時過ぎには目が覚めてしまい、ネコにエサをやり紅茶をすすりつつゆったりとした幕開けです。

これからの一ヶ月間は「導入期間」といって、コピー機をどうやって使うか、どうやってそれぞれの建物に入るか、などの基本的な説明やIDカードを作ったり、広大な植物園内の各施設の説明などにあてがわれ、いわゆる「ソフト・ランディング」です。

ソフトとはいっても今日(火曜日)はいきなり「土壌学」の講義があり、約2ヶ月遊びまくった脳ミソには刺激が強すぎました。

今年のメンバーは合計13人。

ドイツ、スペイン、韓国、日本、そしてイギリスと国籍もマチマチなら、男女比は7:6とほぼ半々。

加えて言えばゲイもいます。
僕ではありませんので念のため。

年代も下は19歳から上は39歳(僕は上から2番目)とバラエティに富んでいます。

歴もそれぞれで、韓国人の女の子は流暢な(ほとんどネイティブ)日本語を話すので聞いたら東大の大学院と米ハーバードで建築のマスターを取ったのだとか。

恐れ入りました。

キュー・ガーデンに携わるにはウェッブサイトを見てもらえれば分かるかと思いますが、インターンシップなど様々な方法があるのですが、このキュー・ディプロマは扱いが別格なのです。



キューの中にある「園芸学校校舎」には歴代の生徒の写真が年代ごとに飾られ、細かく見るとケンブリッジ大学の植物園の総責任者や温室の責任者などの妙に若い写真も見つけることができます。

因みに僕は41期生になります。

初日は写真撮影の嵐で、ID用の写真、集合写真、そしてプレス用の写真と称してスコップなどを持ってわざとらしくポーズを決めたりました。

新聞や、雑誌などに今後載るそうで、かなり恥ずかしい内容になっています。

日本の新聞社も教えろというので「朝日」「毎日」「読売」「日経」「産経」を言っておいたので、ひょっとすると・・・。
今思えば「東スポ」と言えば良かったかなと後悔しています。

そして極めつけはBBC。

BBCは言うまでもなく英国の国営放送ですが、彼らは今年の6月からキューにへばりついて「キューの1年間」という番組を作成中だそうで、キューについて広く、植物、歴史、建物、イベントなどを取材していて、その一環として「キュー・ディプロマの生徒たち」というのも追っているのだそう。

初日の校長先生をはじめ主要なスタッフを交えたセレモニーからカメラクルーが入り、「こりゃエライことダ・・・」と固唾を飲み込むばかり。

今日は個人的にインタビューをさせてくれというので、引き受けたのはいいのですが、当然にしてエイゴですので、アガッテしまったことも加わって言いたいことの10分の1も言えず、後悔しっぱなしです。

アレがオンエアされて英国内に恥をさらすのかぁ・・・と思うと穴があったら入れて下さい!!という感じです。

そんな思わぬ展開をみせつつ、季節は夏から秋へと淡々と進んでいくのでありました・・・・。

2014年4月8日火曜日

2003年09月07日 「引越し(仕上げ編)」



気が付けば9月。
早いものです。

思えば6月20日に学校を終えてからの約2ヶ月、「これ以上はムリ」というほど遊びました。

キャンプをしながらスコットランド、湖水地方、イングランド北部を回り、ケンブリッジにては友人宅を泊まり歩き飲み歩き、無事にロンドンへの引越しを済ませ、仕上げとして先日まで約一週間イタリア北部とスイスにアルプスの山々を見てきました。

車を借りて総移動距離が1000キロを超え、移動し過ぎという嫌いもありましたが、それでもイタリアのドロミテ山塊、スイスのインターラーケンから上がったところにあるグリンデルワルドから見るアイガー北壁、ユングフラウなどの名山を堪能して2003年の夏休みを締めくくったのでした。

山や景色は幾つの言葉を並べても語れるものではありません。

取り敢えず「スゲー」の一言です。(写真を一枚だけ添付します)

語るべきはやはり食べ物でしょうか。

パスタ、ピザ、ワインをこれでもか、これでもかと繰り返して食べておりました。

ウマイっ!そして安いっ! 嬉しいじゃあないですか。もし許されるのならイタリアに別荘を建てて一年の4分の1位は居てやってもいい、という気分になります。

加えてリゾットもイケたし、スイスにてはフォンデュが美味かったです。

チーズとワインってのは、誰が考えたのか、ギョウザとビール位にシックリときますね。

しかしスイスは物価が高すぎて、貧乏学生の許容範囲を越えてしまい、こだわるべきはポルトガル、スペイン、フランス、イタリアといった南欧の物価の安いところだなぁと改めて思いました。

さて、ロンドンの新居に帰ってみると、大家さんはフランスの別宅に行ってしまい9月21日まで帰ってきません。

しかし、いきなりそんな怪しげな東洋人を住まわせ、鍵から何から一切預けて3週間も家を空けるとは、随分と信用されたものです。

因みに「契約書」も交わしていませんし、「敷金」の類も不要とのこと。

世田谷、目黒の駒場近辺には「東大生のみ」という下宿も存在すると聞きますが、フトそんなことを思い出してしまいます。

今日は旅の疲れかグッスリと眠り、昼前に起きてから、ネコにエサをやり、庭で紅茶をすすりながら新聞を読み、自転車で近所を徘徊といったノンビリとした週末です。

あさってからいよいよ新生活が始まります。

今は期待と不安が丁度半々といったところでしょうか。

この年齢でこういった気分を味わえるというのもシアワセなのかもしれません。

キューでは、胸に刺繍の入ったポロシャツ、ティーシャツ、フリース、スエットシャツなどを支給されるのですが、これは職員にのみ着ることが許されるもので、いわば「アカクロ・ジャージーの早稲田ラグビー」もしくは「清原がPL卒業時に憧れた読売のユニフォーム」といったところでしょうか。

僕も一介の園芸人として、このシャツには思い入れがありますので、月曜日に支給されるであろうこのシャツに袖を通す瞬間のトキメキを今からドキドキしながら落ち着かない週末です。

ネコのためか、ややクシャミがちな土曜日の夜。

ここキューはロンドンヒースロー空港が近いために引切り無しに旅客機が低空で通り過ぎて行き、夕方にはJALのマークも見かけました。

そうかぁ、この飛行機は12時間かけて日本からきたのかぁ、と少々感傷的にもなりつつ。