どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2017年1月25日水曜日

2004年11月05日 「ボートと木こり」



秋深し、でしょうか。

当地は先週末、サマータイムが終わり時計の針を1時間戻して本格的な冬への準備が整った感じです。

日の暮れるのの早いこと、早いこと。

昨日締め切りのレポートが終わり現在ホッとしてこれを書いています。

レポートの度に感じるのは自分の英語力の無さです。

頭の中にどんな素晴らしいアイディアがあろうと、それを表現できなければ何の意味も持たない、というその歯がゆさにイライラする訳です。

結局、ある程度書き上げて最終的にはイギリス人の僕のアイディアを酌んでくれる人を探して「添削」してもらうのですが、心の中では「40近くにもなってこんなことを他人に手伝って貰うってのもねぇ・・・」とかなり抵抗がある訳です。

日本語であればこの通りスラスラと幾らでも出てくるのに・・・。
ちぇっ、ってカンジです。

さて最近のトピックスはやはりなんといっても「ボートを始めた」でしょうか。

近所の「パットニー・タウン・ローイングクラブ」の門をたたき、2週間前に始めました。

テムズ川でボートを漕ぐ。
良いカンジです。

天気が良いと本当に素晴らしいですが、初日は土砂降りの中、初漕ぎをしてあわや風邪をひくところでした。

ボートを漕ぐっていっても所詮初心者ですので、現在はコーチつきっきりで毎土曜日に1時間ほど練習をします。

上手く漕げればそれは素晴らしいでしょうが、今はいかにちゃん
とオールで水を捕らえるか、で四苦八苦していてまだまだ「漕いでるっ!」という実感はありません。

テムズ川っていうのも初めて身近に感じましたが、感想は「クサイ」に尽きるでしょう。

ボートを艇庫から出して、川に浮かべ、終了時は逆に川から取り上げるのですが、その際素足で川に入ります。

その水に使った部分はかなり臭う気がします。

漕いでいても跳ねる水しぶきが掛かったシャツなどは臭う気がします。

イエ、「気」ではなく明らかに臭います。

さらに素足で水に入らなくていいように、ロッカールームにゴム長靴が沢山あって、どれを履いても良いといわれて初日に履いてみたのですが、長靴の中は既に水浸しですし、誰が履いていたかもしれない長靴で水虫にでうつされた日には目もあてられませんので、素足にしたわけです。

まあ、これから本格的な冬ではありますが、コツコツと練習をして、来春あたりには草レースにでも出れれば良いな、と思っております。

この年で始める新たなスポーツ、かなり刺激的で良いです。

学校というか仕事は申し上げた通り、10月からキューガーデンの木こりのようなことをしています。

チェーンソーを使ったり、木に登ったり、身体を使った内容でとても気に入っています。

木に登るといっても20~30メートル程度の木にも登るため装備的にはもはやロッククライミングです。

ハーネスをつけて、ロープを吊って安全を確保します。

登っていくには腕力がモノをいって、ボート、仕事と益々肉体派になっていく気がします。

写真で高さが伝わるでしょうか。

セイヨウボダイジュに登っている様子です。

この週末は久々にレポートから解放されて、のんびりしようと考えています。

クリスマス締め切りのレポートが控えてはいますが・・・・。

それではまた。