現在当地はイースターの真っ只中で、金曜から月曜まで堂々の4連休です。
英国にはゴールデンウィークというものはありませんので、これがその代わりといったところでしょうか。
よっぽどテントと寝袋を抱えて何処かへ繰り出そうかとも思いましたが、なかなかやることが多く、フンギリがつかず大した遠出はしていません。
昨日は午後から自転車でロンドン観光大作戦を展開し、テートモダン美術館、バッキンガムパレス、ロイヤルアルバートホール、ロンドンアイ(大観覧車)、コベントガーデンなどを疾走し、仕上げはコベントガーデンの裏にある回転寿司で締めて、気分良く自転車で戻ってきたのでした。
回転寿司屋に行くのはまさに「初体験」で、その名も思いっきりの「くるくる寿司」。
ここは以前から目をつけていたところで、何かあった時にはここで・・・とアイディアを温存しておいた場所。おっかなびっくり暖簾をくぐると夕方6時半だってのに、客は僕のほかにイギリス人が一人だけ。
緊張した面持ちで着席し、店内を観察するとまあまあ「日本度」が高いお店のようで安心しました。
この「日本度」はとても大切で、日本度の低い「何となくアジア的雰囲気」を醸しているだけの店ではまともな寿司などは期待できるハズもありません。
着席して割り箸を割って臨戦体制にはいったものの、肝心の値段システムが分かりません。
日本人らしきウエイターのお姉さんに、「あのーぅ、初めてなんですけどぉ、お皿の値段はどうなってんでしょうか?」と聞くと、僕の真後ろにお皿のサンプルとそれに対するお値段が示してあります。
緊張していたのでしょう、気付きませんでした。
お姉さんは「全てのお寿司にはワサビが入っていませんので、お好みでご自分でつけてください」と説明してくれました。
箸で、ネタを持ち上げては自分でワサビをツメツメし、Do it yourself的回転寿司体験となりました。
一番安いのが1ポンド20ペンス(約240円)、高いのが3ポンド60ペンス(720円)。
当然ビビッちゃって一番高いのには手が出ませんでした。
朗報は、一番安いのに「サーモン」が含まれていたこと。
このサーモンはそこそこ脂がのっていて、「とろっぽい」という理由で数皿繰り返して食べました。
あとは、これでパブで一杯飲める、とか、これで普段のお昼のサンドイッチが軽く2回食える、とか、様々な思惑が錯綜し6皿でお腹が、イエ、胸が一杯になり箸を置きました。
料金はキリンビールの小ビンも込みで16ポンド60ペンス(約3200円)。
普段の自分の感覚から行くと高い気がしますが、冷静に日本での自分の所業を思い返すに25皿とか食べて生ビール2、3杯飲んで4000円前後使っていた頃を思えば、納得の範囲でしょうか。
店を出る段になってやや落ち着きを取り戻し、店内を観察しなおすと、一番肝心の板さんがインド人系であることに遅まきながら気付きました。
奥の厨房で揚げだし豆腐、トリのから揚げ、枝豆などを皿に盛っているのもインド・パキスタン系であることが判明。
でもサーモンにぎりがそこそこイケたのでヨシとしましょう。
何度か自転車でロンドンに繰り出すうちにだんだん道も分かってきて、最近は45分以内で街の中心地まで到達できるようになりました。
自転車は厳密に自動車と同じ扱いですので、車道を走ります。
英国名物のラウンド・アバウトも自動車に混じってバンバン右折、左折など思うままです。
かなりの速さで、我ながら「ウヒョー、マジ速っ!!」と、感動してしまいます。
自転車にこだわるのは「自転車でしか見えない景色があるのサ」とか「風を感じたいのサ」などというカッコいいものではなく、単に電車代が惜しいからに他ならないのですが・・・。
ロンドンの公害(排気ガス)はかなりのもので、自転車から降りると顔が黒っぽくなっていることもシバシバです。
まあ、東京で環七、環八、山手通りあたりを走っていたときと同じ、同じ、と言い聞かせて走っていますが、あまり気持ちの良いものではありません。
明日はイースター休暇の最終日。
天気が良ければ、また自転車で、ロンドンとは逆方向、ウィンブルドンあたりを流すか、などと思っていますがどうでしょうか。
遊びまくっているわけではなく、授業の復習、試験勉強、掃除、洗濯、庭の手入れなど、何かと忙しい4連休です。
久し振りに写真を添付いたします。
これは「フリティラリア」という春先に咲く球根で、ちょこんと頭を垂れた様がなかなかカワイイ花です。
英語名は「スネーク・ヘッド」で、花びらの模様がどこか蛇のうろこを想像させるからなのでしょうか。
田舎道を歩いていると見かける花で、目立たず、でもどこか主張があって僕は好きだなぁ・・・。
では、また。
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