どうして「スバラシキ英国園芸ノススメ」なのか

ちょっと読んで 「あんまり面白くないなぁ」 と思った方。
騙されたと思ってしばしお付き合い下さい。

7年間の英国留学中にしたためたメールは300を越えました。
そしてこれが 「尻上がり的」 に面白くなっていくのです。

当初の初々しい苦学生の姿から、徐々に英国に馴染んでいく様子は100%ノンフィクションのリアルストーリー。

「スバラシキ英国園芸ノススメ」の旅はまだ始まったばかりです。

2013年12月15日日曜日

2003年06月12日 「試験終了」


昨日最後の試験が終わりました。

後は来週月曜日に締め切りのレポートが一本、そして同じく月曜日に卒論(提出済)の口頭試験があり、それでめでたく終了となります。

かれこれ一ヶ月半、折角天気が良くなって遊びまわるのには良い季節になったというのに外出もせず、南向きの我が部屋は日差しが強いためカーテンを閉めきって自室に篭っておりました。

まだレポートが残っているとはいえ、気持ち的にはもはや「勝利」の域に達しており、昨日は「やっと終わった」という安堵と「よくやった」という自賛の意味をこめて一人でパブに繰り出し祝杯をあげました。

特に卒論が仕上がり、提出用に印刷、製本し、仕上がった時には内容はさておき、なんともいえない達成感がありました。

「英国における日本庭園の実際」について論じてあり、最近の英国での日本庭園ブーム(日本でのイングリッシュガーデン・ブームに似てます)を実際に英国内の10の庭園を回り、デザイン、植栽、景物の3点で比較、検証し、最終的にインタビュー、アンケートでそれを裏付けるという内容で、いわば比較文化論です。

今思えば大学時代の卒論はどっかの本を適当にツギハギ写してオシマイでしたので、今回生まれて初めて真摯に論文に取り組んだということになります。

よくやったっ。

締め切り間際は「ホントに間に合うのかっ??」とハラハラものでしたが、なんとか提出した直後、例のキューガーデンから「カリキュラム案内」が届き、それによると最終学年では「卒論」があるのを発見。

「またやんの?!」とかなりゲッソリし、ブルーな気分になったものです。

自分のことは自分が良く知っている自分が思うに、「そういやオマエ勉強嫌いだったじゃん」ということで、言い換えれば「そういえばオマエ賢くなかったじゃん」となりましょうか。

確かにこの一ヵ月半かなりストイックに打ち込んだものの、内心は「これって時間の掛け過ぎじゃない?」という疑問がどうにも払拭できずイライラしておりました。

そんなに難しいことをやっている訳じゃあないんだからもっとテキパキやって試験中だろうが生活に余裕を持たせてエンジョイしないとと思う一方、締め切りには何とか間に合うもののなかなか進捗しない現実に「オレってやはり頭悪いんだ・・・」とがっかりです。

加えて、これを言っちゃオシマイという気もしないでもないですが、「この英語の野郎、おれは日本人なんだよ」という英語を使うことに対するストレスです。

例えば卒論で頭の中に「素晴らしい構想」「うまい表現」が浮かんだとして、実際パソコンに向かうと突如小学生になってしまう訳です。

書いていながら「コレってかなり稚拙な表現だろうなぁ」と思いながら何ともならないのは相当歯痒いです。

そんな訳で生来の「勉強嫌い」に「英語力不足」が加わり、最近は「早く全部終わらないものか」と祈る日々でした。

20日には学校が終わり、30日の家の契約が終わるのに伴い引越しの準備を始めなくてはなりません。どこに引っ越すのか決めてもいないのに。

折角試験も終わり、良い季節になったのだから、もう少しゆっくりしてヨークを基点に英国北部を見て回りたいと思い、現在大家に契約を一ヶ月伸ばせないか交渉中です。

うまくいけば車にテントと寝袋を乗せ気ままにスコットランドの最果てまで行っ
てみようと計画しています。

あとは様々なイベントが盛り沢山で、「全英オープンゴルフ」「ケンブリッジ・フォークフェスティバル」あたりがメインですが、隠れたラグビーのワールドカップ「U-21ラグビー・ワールドカップ」が来週から始まるので、日本VSイングランドあたりを見に行くか、などと思っています。

因みにこれは21歳以下の代表チームのワールドカップで全然盛り上がっていませんが。

そんなところです。

最後のレポート、つまづかないように早めに仕上げ残りのヨーク生活を謳歌したいものです。

それでは、また。


0 件のコメント:

コメントを投稿